【パチンカー代の『釘読み』】アドバルーンが意味する「費用と勝算」
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空を見上げると、アドバルーン(広告気球)が浮かんでいる。一時期に比べれば目にする機会は減ったが、高確率で利用されるタイミングがある。パチンコホール(以下、ホール)のリニューアルオープンや、新台入替の日がそれにあたる。
このホールが利用するアドバルーンの製作を手がけたA社に話を聞く機会があった。気になるのはやはりお値段。単刀直入にアドバルーンの製作代金を聞いてみると、「100万円」という回答を得た。また、アドバルーンは、その性質上、風の影響を受けやすい。空に浮かべた後の操作や撤去などの管理は、ホールで働く店員には難しいため、A社の社員が付きっきりで行うとのこと。そのため、ホールがアドバルーンを利用するたびに数十万円がA社の懐に入るという。
また、A社は代理店を通じて東京のホールからもアドバルーン製作の注文を受けたらしく、その時の製作代金は「300万円だった」と話す。
遊技愛好者側は、ホールのリニューアルオープンや新台入替日は出る(=勝率が高い)と、ついつい考えがちだが、ホール側からすれば一度に数百万円規模の設備投資・広告を打っているのであり、実状は盛大な『回収告知』といえるのかもしれない。
【代 源太朗】
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