念願の新庁舎完成で行政サービスのさらなる充実を
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筑紫野市長 藤田 陽三 氏
私が市長に就任した2011年時点で、旧庁舎はかなり老朽化が進んでいたうえ、増築やプレハブ増設などを繰り返しており、庁舎自体が6棟に分散されてしまっている状況でした。市民の方々には、非常に不便な思いをさせてしまっていたと思います。実際、就任後に市民に対して庁舎に関するアンケートを行ったのですが、回答された方の7割以上から「庁舎を建て替えてほしい」という要望をいただく結果となりました。そうした市民の方からいただいたニーズとともに、私自身も市民のために「ワンストップでの行政サービスの提供を行いたい」と強く願っていました。
一方で旧庁舎の一部は、すでに築約80年近くが経過し、いつ潰れるかわからないぐらい老朽化しており、災害時の拠点として利用するには大きな課題を抱えていました。耐震性の確保はおろか、棟によってはプレハブ建てもあるような状況です。近年、日本各地で自然災害が猛威を振るっていますが、仮にそうした災害が本市を襲った場合でも、市民の方々を守るために、一時避難場所や支援物資の受け入れ場所として使用でき、また対策本部を設置して迅速な対応を可能とするような、安全・安心の防災拠点をつくりたいという思いもありました。
そうしたさまざまな思いがあり、今回完成した新庁舎では、1・2階の低層部に市民の方々からの利用の多い窓口を集約したほか、子どもからお年寄りまで誰にでも安心して利用していただけるよう、バリアフリーにも配慮しました。また、1階ロビーからの吹き抜けやローカウンター、吊り下げ式の案内板など、明るく開放的でありつつも、市民の方々にとってわかりやすく、利用しやすい庁舎となるよう留意しています。さらに本市では、地域住民の交流の場であり、地域のコミュニティ活動の活性化と充実のための拠点として、市内6カ所にコミュニティセンターを設置していましたが、新庁舎敷地横に7カ所目を先行して開設しました。こちらも新庁舎と併せて、地域コミュニティの拠点として活用していただければ、と思っております。
今回、多くの方々からのお力添えにより、行政サービスの拠点、安全・安心の防災拠点、そして地域コミュニティの連携拠点となる、コンパクトな新庁舎の完成となりました。今後とも市職員が一丸となって、市民の皆さまへの行政サービスのさらなる充実に向けて、全力で努めてまいります。
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