「いい暮らし」を生み出す「いい住まい」の提供 拠点拡大の体制を整え、さらなる飛躍へ(1)
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(株)グッドライフカンパニー 代表取締役社長 高村 隼人 氏
主に福岡市内や熊本市内を中心に投資用新築一棟賃貸マンションを企画・開発するほか、賃貸仲介や管理も手がけている(株)グッドライフカンパニー。「いい住まいの提供を通じ、人々の暮らしを良くする」ことを目指す同社は、2018年12月17日、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場をはたした。今回の上場や今後の戦略などについて、同社代表取締役社長・高村隼人氏に聞いた。
(聞き手:永上 隼人)
今後の成長の布石となる東証JASDAQへの上場―まずは上場おめでとうございます。今回、上場へと踏み切られた理由は、どのようなものでしょうか。
高村隼人社長(以下、高村) 弊社の主な販売スキームは、一般的なデベロッパーとは違って賃貸マンションを竣工してから販売するのではなく、不動産投資家に対して用地を販売するのと並行して企画・設計サービスを提供し、不動産投資家が建築主として施工会社と請負契約していただくというものです。用地を仕入れて平均3カ月で販売するため、在庫リスクが低く、積極的な用地仕入が可能という、アセットライトなビジネスモデルとなっています。そういったビジネスモデルなので、そこまで資金に頼る必要性がなく、創業以来、基本的には借入を行っていません。なので、今回の上場の一番の目的は資金調達というよりも、上場することによって、弊社の知名度や信用を上げていくことが挙げられます。また、資金調達に関しても、今後の事業戦略のなかでM&Aの費用に充てるとか、他県に拠点を拡大する際の費用に充てていく―。そのように考えていただくのが、一番適切だと思います。もちろん、他県に進出する際には、土地の仕入などで知名度や信頼性が重要になってきますが、それも上場によってアップできると考えています。
―御社のビジネスモデルについて、改めてご説明をお願いいたします。
高村 弊社グループでは、不動産投資家―いわゆるオーナーさまに対して、主に投資用新築一棟賃貸マンションの企画・開発を提案する「アセットマネジメント事業」と、オーナーさまが所有する不動産の運営を行う「プロパティマネジメント事業」の2つのサービスをワンストップで提供しています。主に福岡市内と熊本市内を中心に開発を行っている自社オリジナルの賃貸マンションブランド「LIBTH」は、1棟あたり16~60戸で総事業費2~10億円のハイクラスRCマンションを主力としていますが、オーナーさまの資産状況に合わせて柔軟に対応できるよう、ミドルクラスの中規模RCマンションや、アパートタイプなど、計3種類の商品ラインナップをご用意しています。
―年間の供給棟数はどれくらいでしょうか。
高村 18年12月期は13棟を供給しました。19年12月期は、すでに竣工が決定しているものは17棟ですが、まだ増える可能性はあります。累計開発棟数は18年12月期末で82棟、19年12月期には100棟を超える見込みです。総管理戸数は18年12月期末で、熊本と福岡を合わせて2,602戸です。(つづく)
【文・構成:坂田 憲治】<COMPANY INFORMATION>
代 表:高村 隼人
所在地:福岡市博多区博多駅前2-17-8
設 立:2008年6月
資本金:3億2,322万円
売上高:(18/12)29億4,400万円<プロフィール>
高村 隼人(たかむら・はやと)
1979年9月生まれ。(株)熊本シティエフエム、(株)多々良を経て、2008年6月に(株)水前寺不動産を設立し、代表取締役に就任。10年11月に(株)熊本不動産、14年12月に(株)グッドライフカンパニーへと社名変更。17年12月に本社を福岡市に移転。18年12月に東京証券取引所JASDAQ市場へ上場。法人名
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