• このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年03月14日 13:38

大牟田再開発 芝浦G撤退の真相(1)納得いかない立替払

大牟田市の新栄町駅前地区市街地再開発事業において、建設代行者に選ばれていた芝浦グループが事業からの撤退を表明。期限までに同意書が提出されなかったことで、同事業準備組合が基本協定を解除した。着工目前での芝浦撤退に再開発に期待を寄せる地元は「なぜ?」の声。事業が立ち遅れるため、その責任は芝浦グループに向けられている。一部報道では、「ホテルの採算が合わない」と撤退理由を挙げているが、「それはほんの一部」と芝浦グループ関係者。この2年間事業と向き合ってきた芝浦グループが撤退せざるを得ない理由はほかにあった。

係争に発展する可能性大 

12日芝浦撤退を報じる地元紙

 西鉄新栄町駅の広さ約2haに、ホテル、マンション、高齢者住宅、駐車場などを建設、駅前広場の整備でにぎわいを創出する計画で、総事業費は約118億円(2015年度時点)。地権者は30数名で、芝浦グループも地権者の1人である。2016年度、事業資金の確保と保留床取得者などを確実にするため、ホテルと立体駐車場などは芝浦グループ、分譲・賃貸マンションと高齢者住宅は西鉄グループが建設代行者に決定していた。

 昨年9月、芝浦グループは準備組合に対し、このままでは事業計画への同意書が出せないと申し入れた。以降、事業継続に向けて協議は続けられていたが、同意に至らず。今年1月、準備組合は基本協定の解除を視野に入れた方針を決議した。1月末、芝浦グループに対し、同意書提出を求めたが、期限の2月15日までに提出されなかったため、2月16日をもって基本協定を解除。準備組合は損害賠償を求める予定がある旨を芝浦グループに通知している。

 「報道は組合の一方的な言い分」と話す芝浦関係者に詳細を聞いた。

撤退理由その1 「事業が遅れているのに、立替払いだけが決まっている謎」

 現在は準備組合だが、今後本組合となれば、権利床の権利確定に移る。本組合となれば、法人格となるので、銀行融資で資金調達が可能になるが、今はそれができないため、組合に資金がない。それまでの間、発生する支払いに対して、芝浦グループが2/3、西鉄グループが1/3の割合で、無金利で立て替えることになった。資金が必要な時期は、当初の計画で定められていた。すでに1回目の立替金は払い込み済みで、求められたのが2回目の立替だった。

 さまざまな事情により、事業全体の遅れが半年以上発生していたが、建設代行者は立替払いだけ協定書通りに求められたという。金利なしで貸し出すことになり、長期で現金を寝かせるメリットはない。一企業なので、当然ほかの支払いもある。資金繰りも見ていかねばならず、発生していない費用に対する立替はおかしいと考えて当然だ。芝浦関係者は抗議したが・・・。組合は「協定書通り」を主張し、意見は食い違った。発生する費用に対し、立て替えるのは合意しており、文句はないはずだ。しかし、事業の遅れにより、費用の発生時期も遅れている。それでも貸出は計画通りに、と言われても、納得するわけにはいかない。「立替金の使途を明らかにしてほしい」という芝浦側の要請で、組合はいくつかの文書を提示したそうだが、事業にとって、その時点で必要のないものが多かったという。事業が遅れているのだから、費用の発生も遅れる。立替支払を遅らせてもいいはずで、組合はなぜ使い道のないはずの資金を欲しがったのか。関係者は今でもその理由がわからないままだ。

大牟田市公表資料より ※クリックで拡大

(つづく)
【東城 洋平】

▼関連リンク
大牟田新栄町再開発 芝浦G撤退の真相

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2019年05月24日 18:41

【特報2】川﨑大資こと塩田大介氏の代理人弁護士がデータ・マックスに回答書で「警告」~横浜幸銀と佐賀銀行は不可解な「取材拒否」

  ■代理人弁護士は「やってはいけないことだった」 データ・マックスに届いた回答書  ※クリックで拡大  データ・マック...

2019年05月24日 14:21

【特報】参院厚生労働委員会で、データ・マックス記事をもとに秋元司内閣府副大臣を追及~川﨑大資こと塩田大介氏と関係があったことを認める

 昨日(5月23日)開かれた参議院厚生労働委員会で、立憲民主党の石橋通宏参院議員が質問に立った。質問の内容は、データ・マックスで5月21日に報じた記事に基づいたもの。

2019年05月26日 07:00
NEW!

【検証】関空連絡橋衝突事故を振り返る~未曽有の衝突事故は防げたのか(3)

 事故直後の一部報道では、宝運丸の走錨時、海上保安庁が2度にわたって警告を発したと報じている。

2019年05月25日 07:00

【検証】関空連絡橋衝突事故を振り返る~未曽有の衝突事故は防げたのか(2)

 運輸安全委員会のHP下部には、参考というかたちで掲載され、報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語について以下のように定義されている。

2019年05月25日 07:00

入場料のある本屋「文喫」、アマゾンとの差別化は“検索しない”本探し(後)

 どんな本でもネットで買える時代。でも本屋好きは、本屋にいくことをやめられない。何かを探すでもなく、なんとなく本屋に行って、思いがけなく面白い本にハマってしまうことが...

2019年05月24日 17:30

【申し込み終了のお知らせ】国際情勢フォーラム「米中覇権争いの行方とアジア、日本への影響」

 6月5日(水)に参議院議員会館1階101会議室で開催する国際情勢フォーラム「米中覇権争いの行方とアジア、日本への影響」は、参加者が定員である100名に達したため申し...

2019年05月24日 16:55

【検証】関空連絡橋衝突事故を振り返る~未曽有の衝突事故は防げたのか(1)

 2018年9月4日に近畿地方を通過した台風21号。「想定外」ともいえる暴風により、近畿地方を中心に大きな被害をもたらし、関西国際空港とりんくうタウンを結ぶ関空連絡橋...

2019年05月24日 16:24

リビン・テクノロジーズ(旧・シースタイル)が上場承認 東証マザーズ

   東京証券取引所は、不動産関連のウェブサービスを手がけるリビン・テクノロジーズ(株)(東京都中央区、川合大無社長)(旧・シースタイル)を上場承認した。上場するのは...

2019年05月24日 15:00

厚生労働省公表の「ブラック企業」5月21日発表 福岡労働局分

 厚生労働省は17年5月から、労働基準関係法令に違反し書類送検された企業の一覧表をホームページに掲載している。

2019年05月24日 14:33

こうや豆腐摂取で「床ずれ」の治癒促進効果を確認

 旭松食品(株)(本社:長野県飯田市、木下博隆社長)は、凍り豆腐(こうや豆腐)摂取による、いわゆる「床ずれ」にあたる「褥瘡(じょくそう)」の治癒促進効果についての試験...

pagetop