地域住民から愛される新たな公共交通へ～AI活用型バス「のるーと」運用開始で式典

　西日本鉄道（株）は19日、三菱商事（株）と共同で運行するAI活用型オンデマンドバス「のるーと」の25日運行開始を前に、記念式典をアイランドシティ内で行った。「のるーと」は、アイランドシティ内の46カ所のミーティングポイント（乗車場所）とイオンモール香椎浜、千早駅をマイクロバス（日産キャラバン）で結ぶサービス。運行ダイヤはなく、スマホアプリから利用者のリクエストを受け付け、AIが乗車スポットから行き先までの最適ルートを選択し、運行する。運営は、両社の合弁会社ネクスト・モビリティ（株）（福岡市博多区、田中昭彦社長）。

　式典には、倉富純男・西日本鉄道社長、若林茂・三菱商事執行役員、高島宗一郎・福岡市長らが出席した。倉富社長は「多くの皆さまに『のるーと』を使っていただき、一緒に育てていきたい。皆様から愛される公共交通に育つとともに、全国各地の移動課題解決のモデルとなるよう努力を続けていく」などと挨拶。若林執行役員は「『のるーと』を日本品質の新しいモビリティサービスとして、今後ASEANの国々などに展開していきたい」と力を込めた。「バスとタクシーの良いところを取ったのが『のるーと』。まさに『ラストワンマイル』を解決するサービスだ」などと期待を寄せた。

　「のるーと」の運行期間は1年間。定員10人（運転士含む）。運賃は、アイランドシティ内が200円、アイランドシティからイオンモールまでが300円、千早駅までが400円（いずれも大人、子どもは半額）。配車受付時間は午前6時〜午後10時。予約や時間指定はできない。アプリをダウンロードすると、400円分のクーポンがプレゼントされる。支払い方法はクレジットカード、nimoca、現金。電話での配車も受け付ける（TEL：092−737−0566、受付時間は午前9時〜午後6時）。

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【大石　恭正】