2024年04月19日( 金 )

東京の金持ちはやはり不動産地主

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215.75m2(65坪)の土地に15階建てが立つ

 上京して散策した場所は新橋の虎ノ門界隈。狭い土地でたくさんのビル工事が行われている。

 現場写真を撮ってみた。およそ65坪の土地に14階建のビル工事が進行中である。建ぺい率7.7倍になる。平面の建築面積敷地128.31m2に15階高さ44m建坪総面積1671.03m2(506坪)の物件として建設される。見上げる感じになるであろう。用途は賃貸マンションである。

 3ブロック先の現場では27F建ての福岡との比較でいえば高層ビルの基礎工事が行われている。940m2の敷地に総建築面積10,300m2(3130坪)のビルが誕生することになる。敷地面積の11倍の広さの建物がたつのである。

 3130坪の70%を営業用途にすれば2191坪になる。賃貸マンション1坪平均7,000円でカウントすると1,534万円の家賃収入(年収1.8億円)となる。当然、満室という条件付きではあるが――。

 300坪弱の不動産を所有できれば東京では1億円以上の家賃年収入が可能なのである。本当に東京の金持ちの大半は不動産主といえる。

東京を隈なく歩きながらの懸念

 「東京の成長に限界はないのか?」と自問自答してみる。結論は「永遠の成長はない。近々、バブルが弾けるであろう」である。「サー、その時はどうするか!」

 一方、躍進する地方都市として注目される福岡市はどうか。中央区天神3丁目の案件の現場写真を参照されたし。敷地面積813.09m2(246坪)に地上9階のホテル計画があり、すぐにでも着工される様子である。一階の敷地面積が402.56m2で総建設面積は3374.15m2(1022坪)、敷地面積の8.4倍の建物が建つ。東京の方は11倍である。いかに不動産ビジネスというものが、優位な立場にあるかがわかると思う。

 

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