2024年04月17日( 水 )

福岡市政の「人間ブルドーザー」、高島市長への対決姿勢をより鮮明に~高山博光市議

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 今回の選挙で11期目の福岡市議会議員を務める高山博光氏は、ほかの議員からも一目置かれる福岡市政の重鎮。選挙の感想を求めると、「今回も選挙に立候補してくれと支援者から言われ、それならもう落選しないように邁進するしかない。(落選すれば)支援者が悲しむ。それだけはしたくない」。笑顔ながらも真摯に語った。

 高山市議は、タレントのタモリ氏が芸人として活躍する以前から親交があったことでも知られる。大分県日田市のボウリング場で働いていたタモリ氏を福岡に呼び寄せ、中洲に開業した立体駐車場1階のフルーツパーラーのバーテンダーに抜擢。「一目見たときから、この男は優しい。面白い。彼にだけは勝てないなと思った」と当時を振り返る。

 タモリ氏は東京に進出、大成建設に勤めていた高山市議は、38歳で政界へと身を投じたが、その後もタモリ氏との交流は続いた。福岡に住むタモリ氏の祖父が入院していた際には、たびたびお見舞いに足を運んだという。先の選挙で配布されたパンフレットにも、タモリ氏とのツーショット写真が掲載されていた。

 今期については、高島市政への批判をより強めていく姿勢をみせた。先の選挙では、氏の後援会事務所の道を挟んだ向かいに、高島市長が応援する無所属候補が事務所を開設。高山市議はこの候補を「高島市長からの刺客」と表現した。選挙期間中には街頭演説中にすぐ近くで後追いで演説が始められたこともあったという。

 高島市長の行動を、市議は、「政治がわかっていない」と一蹴。「『積極的に敵をつくらない』ことが大事。市長は真逆で敵をつくっている。これでは味方だった人も早々に離れていく」と批判した。

 過疎化や商店街の空洞化に懸念を抱く高山市議。ロープウェイ問題には、「動く歩道を設置したらいい」と語るなど、ユニークなアイデアをもつ。「人間ブルドーザー」を異名とする市議の動向に、目が離せない。

【小栁 耕】

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