2024年04月20日( 土 )

中国経済新聞に学ぶ~雄安新区「未来都市」の実感が溢れる

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 雄安新区は今月1日、2歳の誕生日を迎えた。中国「環球時報」の記者が雄安新区を取材したところ、さまざまな自動運転車、ロボット、5Gネットワークの試験の展開に伴い、この脚光を浴びる新区に近未来的な雰囲気が備わってきた。「未来都市」が形をなそうとしている。

 北京市から車で雄安新区に向かう路上、南四環を通過したばかりのところで、新発地橋に「雄安新区まであと100キロ、90分で到着予定」と表示された電子ディスプレイがかかっていた。このような注意書きにより、雄安新区がとても近く感じられた。雄安新区の大型プロジェクト、雄安市民サービスセンターはすでに京津冀(北京市・天津市・河北省)地区の人気スポットになった。同センターは雄安新区の行政機関であり、2018年6月に正式に使用開始された。

 記者は同センターで、どこも自動運転車ばかりという第一印象を受けた。この一般の車両とガソリン車の立ち入りが禁じられている信号機のないエリア内で、各種機能を持つ自動運転車が道路上を行き来している。記者が真っ先に遭遇したのは、ナンバープレートの頭に「智」という字を持つ自動運転清掃車「蝸小白」だ。白と黒の配色と、人の腰ほどの高さを持つ可愛らしい姿が、多くの観光客から注目された。自動運転清掃車は前方に歩行者がいると直ちに「ブレーキ」を踏み、通過するのを待つ。

 グリーンな移動を奨励するため、同センター内の主な通勤手段はシェア自転車もしくは新エネバスだ。エリア内の駐車場には多くのバスと斬新なデザインの自動運転小型バスが停められている。丸々とした百度の「阿波竜」自動運転小型バスの定員は7、8人で、中には運転席もハンドルもペダルもクラッチもない。その代わりになるのが、小型のパネルだ。 

 同センターの自動運転車の中で最も人気があるのは、菜鳥網絡が開発した無人配送車だ。エリア内の職員はそれを見ると、自分の荷物が届いたことが分かるからだ。菜鳥網絡はエリア内で菜島驛駅と無人スマート宅配キャビネットを設置している。無人宅配車は驛駅とキャビネットの間で荷物を運ぶ。この小包を200個積める自動配送車は柔軟性が高く、坂の登り下り、カーブ、バックでの入庫を一度に終えることができる。記者がわざと前に飛び出した時も直ちに停止した。

 菜島ET物流実験室の技術者によると、菜鳥自動運転車は今後消費者の需要に基づき、小包を指定場所に自動的に送り届ける。宅配便の「最後の100メートル」で消費者により便利なサービスを提供する。

 さまざまな自動運転車のほかに、同センターには多くのハイテクがある。菜島スマー卜宅配キャビネットでは非常にシンプルに荷物を受け取ることができ、携帯電話で操作する必要さえない。顔を出せばカメラが荷物が届いているかどうかを判断し、届いている場合は自動的にそのドアを開く。

 肉眼で目にできる新技術の他に、同センターには目に見えない5Gという技術がある。中風移動、中国聯通、中国電信が雄安新区で5G事業を展開している。雄安新区は各種ハイテクの試験場・練兵場になったと言える。


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