2024年04月19日( 金 )

地域のため、子どもたちのため~堤田寛市議「地域に寄り添うのが地方議員」

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
堤田寛・福岡市議

 人口増が続く福岡市のなかで博多区についで流入者が多いという中央区で、福岡市議会2期目に臨む堤田寛市議。初当選を目指した4年前と同じく、「初めての選挙のように」選挙活動を行ったという。一方で、うまくいかない部分もあった。時間の問題だ。

 「以前の選挙では、24時間、選挙活動に使えたが、現職ではそうはいかない。出来なかったことも多く、反省点があった」と堤田市議。前期は初めて市議会議員を経験したこともあり、「あっという間」に感じたという。「宿泊税」が盛り込まれた観光振興条例の議員提案に向けた勉強会にも参加するなど実りの多い任期だった。

 「高島市長に対して100%賛成、100%反対、ということをするのが仕事ではない」と述べ、是々非々で議論に臨む。「(議題が)市民のためになるのかを考える。地元の人の声を聞く。それが地方議員の仕事ですから」と真っすぐに見据えていた。

 議会では今後も「地域」と「子ども」に主眼を置く。

 議員に立候補する前はPTA活動などの地域活動に携わっていた堤田市議は、その活動のなかで妹尾俊見元市議と知り合い、同氏の引退を受けて出馬を打診された経緯がある。現在も地元住民の生活の目線から必要なものは何かを考える。

 「人口は増えているが、内訳では高齢者も増加している。今は若い人も増えているから目立たないが、いずれ顕在化するのでは」と来るべき高齢社会に向けた取り組みの必要を訴える。その一方で、子育てや貧困にも関心を寄せる。「育児に関心の低い家庭への対応が問題。子ども食堂を個食対策にしているところがあり、『みんなで食べようよ』ということなら子どもに限らず大人とも話す機会になる」と地域や育児に寄与する提案をしていく考えだ。

【小栁 耕】

関連記事