福岡の防犯設備業者、過去の選挙戦での活動を語る～（株）サンデン（福岡市中央区）

　福岡市中央区で電気通信工事全般を手がける（株）サンデン。同社の業務内容のなかに盗聴・盗撮、調査・撤去という項目がある。「盗聴・盗撮」に関するコンテンツは一般の人の興味をそそるのか、いまや、テレビ番組でも定期的に放送されている。

　個人的には「盗聴・盗撮」といえば探偵などが、調査の依頼を受けているイメージがある。実際にネットで[盗聴器 発見]とワード検索すると探偵社の広告が目に付く。

　電気通信工事全般を専業とする企業がなぜ、盗聴・盗撮器の発見と撤去を業務の1つとしているのか。（株）サンデンに取材を行った。

　前述の質問を同社にぶつけてみた。

　同社担当の山田氏（以下、山田）によると「弊社は10年程前より、光ネットワークの設計・施行・管理を目的に設立しました。当然、電柱より、戸建・マンション・大型商業施設を問わず、光回線を通線したり、施設内配線を行ったりしています。同様にインターネットのネットワーク構築も行っています」

　―――盗聴・盗撮器の発見と撤去を業務の1つにした経緯は。

　山田　世の中の防犯意識の高まりによって、防犯カメラの設置・施行が増えたことで、施主から「盗聴・盗撮器」の発見を依頼されたのがきっかけでした。

　通常市販されている「電波式の盗聴・盗撮器」なら、弊社の技術力をもってすれば、電波の発信源の特定は難しいことではありません。しかし、本物の産業スパイなどが使う「有線式機器」の発見に関しては、実は、テレビ受けするような派手な発見器ではなく「目視」による地味で根気のいる作業が必要なのです。

　―――確かにスマホやウェブカメラ、ICレコーダーが安価でかつ誰でも購入できる時代ですから、これらが「盗聴・盗撮器」の代用品となり得ますね。

　山田　そうです、どんな電子機器でも微弱な電波を発信していますから、それらの検知作業と同時に「目視」による発見作業が必要なのです。また「目視」による発見作業こそ、電気通信工事全般を手がける弊社スタッフの腕の見せ所です。

　―――依頼主はどのような方が多いのでしょう。

　山田　もちろん、一般のご家庭からの依頼もございますが、弊社の場合、防犯カメラ設置事業所様から、女子更衣室などのスペースへの簡易調査を定期的にいただいております。

　また、皆さま驚かれるのですが、「選挙事務所」の防犯と盗聴・盗撮器の発見と撤去を含めた防犯コンサルを行っています。

　選挙期間中、大勢の人々の出入りがある「スペース」ですので、来客者や支援者のプライバシー保護に努めながら、不審者の出入りなどを、AIを取り入れた、防犯システムにより検出し、情報漏えい防止と防犯の一助となっております。

　過去に、支持者のフリをして忍び込んだ男が、候補者の応援にきていた代議士に暴力をふるおうとしたことがありましたが、防犯・防衛システムにより不審行動を感知、その男の周囲を固めることで事件を、未然に防ぎました。これと同様の事例が他にも数件あります。

　―――例えるなら、選挙戦の防衛システムですね。

　山田　はい。盗聴・盗撮器の発見と撤去から、防犯カメラへ。そのセットにさらに、AI技術をプラスしていきます。他社では真似できない防犯・防衛システムの提供を続けていくつもりです。

　残念ながら、今回の取材では同社がもつ特殊発見機器や防犯システムの撮影は「ご依頼者の防衛・防犯の為にも企業秘密」ということで許されなかったが、テレビ番組では見かけることのない機器が数多くあった。

　取材に応じてくれた、（株）サンデンでは、簡易調査（市販の盗聴器・盗撮器の発見・撤去）料金はワンルーム程度で1万円。調査場所の広さや要望に応じて別途見積もりを行う。

　選挙事務所などの仮設事務所でも、3時間程度で防犯カメラの設置から防衛システムの稼働まで行えるという。

　相談・見積もりは無料とのこと。「防犯・防衛」の準備がお済でない事務所は、相談してみてはいかがだろう。

＜お問い合わせ＞
（株）サンデン 
住所：福岡市中央区笹丘1-35-6
TEL：092-717-6710 
担当：山田氏 
URL：https://sanden-2008.com/

【相崎 正和】