2024年04月25日( 木 )

“日本一の歓楽街・中洲”を目指し 徹底した地元密着営業を

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(株)福一不動産

 歓楽街・中洲に隣接する川端商店街内にオフィスを構える(株)福一不動産。同社は“中洲を日本一の歓楽街に”を合言葉に、会社から半径500m圏内を商圏とした、徹底した地元密着営業を推進し続けている。

 同社は、飲食店を中心とした賃貸物件や事務所、賃貸住宅の紹介業を主に行っている不動産仲介業者であり、「中洲で不動産を探すなら福一不動産」といわれるほど中洲に特化した営業を行うことで、地元からの絶大な信頼を得ている。だが同社がここまでの信頼を獲得するに至った陰には、地道な地域への貢献活動と、独自に築き上げた経営戦略があった。

 同社代表を務める古川隆氏は、もともとバブル最盛期のころ、大手デベロッパーに勤めていた人物。新築マンションの販売を行い、社内でトップの成績を叩き出していたのだが、折しもその後のバブルの崩壊により、会社の業績は急激に悪化。1994年6月に(有)福一不動産として設立されたものの、その後は休眠状態に陥っていた同社を創業者から引き継ぐかたちで、95年11月に独立をはたした。

 商圏を中洲エリアに絞っていた古川氏だったが、中洲は良くも悪くも地元志向が強く、他県出身者というだけでまともに話も聞いてもらえないような状態が続いた。そこで、古川氏は中洲に馴染むために猛勉強の末に博多弁を習得するだけでなく、地域新聞の発行や博多の伝統祭「山笠」への参加など地域貢献を続けることで、信頼を築き上げることに成功した。

代表取締役 古川 隆 氏

 同社は“中洲をもっと元気に”するため、不動産仲介業者としての単なる物件の紹介だけにとどまらず、飲食ビルや店舗の稼働率アップにも注力してきた。たとえば、いわゆる“水商売”では賃借人への審査も厳しく、1,000万円近い初期費用が発生することもザラだが、同社は敷金に変わる保証金制度を策定。開店にともなう費用を40%程度にまで抑えるなど、出店希望者に合わせた提案を行ってきた。こうした施策が奏功して中洲の店舗稼働率は上昇し続け、サービス開始から10年後には、当初の約1.5倍にまでなったという。

 そんな同社は現在、中洲エリアのテナント管理で7割以上のシェアを誇り、名実ともに“中洲No.1”となった。今後も中洲を“日本一の歓楽街”にすべく、同社のさらなる挑戦が続くだろう。

<COMPANY INFORMATION>
(株)福一不動産

代表:古川 隆
所在地:福岡市博多区上川端町11-1
設立:1994年6月
資本金:1,000万円
TEL:092-291-2103
URL:http://www.2912103.co.jp

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