2024年04月20日( 土 )

ドンキ福重店、開店から1カ月 「遊び心」で客つかむ

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 MEGAドン・キホーテ福重店(福岡市西区)がオープンして1カ月余りの17日午後、同店を訪れてみた。

 業績不振のユニーを繁盛店に蘇らせたというだけあり、ダイエー・イオン時代、閑古鳥が鳴いていたのとは対照的な賑わいぶりだ。総合スーパー時代は客を探すのが難しかった2階売場では、10数人が並ぶレジも。

 ドンキが客を引きつけるのは、同じディスカウントストアでもトライアルとルミエールが実用性一辺倒なのに対し、ドンキは商品と売場づくりに「遊び心」があるからだ。

 レジ待ち客が手にもっていたのは、そんな遊び心のあるデザインのスマホカバーやフラップ(ひも)などの小物雑貨だった。

 食品はトライアル、ルミエールより安いわけではない。明治ブルガリア・ヨーグルトは171円(税込換算、小数点以下切り捨て)、雪印ネオソフト300g181円、キューピーマヨネーズ450g213円、黒霧島1.8L1,434円と、すべてトライアル、ルミエールより高かった(2社の売価は6月3日現在)。近辺に両社の店舗がないせいかもしれない。

 生鮮も水産物は塩干物や解凍物が多く、鮮魚の種類が少ない。

 客層は若者の割合が多い。平日午後でも客足が絶えない一因だ。

 総合スーパー跡に進出するのは、食品を充実し、客層を広げるのが狙いだろう。ユニーでは成功したが、今回はどうだろうか。

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