2024年04月20日( 土 )

文学館からITエンジニアの交流拠点へ~8月に天神の赤煉瓦文化館に開設

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 福岡市は8月21日にITエンジニアの交流拠点「エンジニアカフェ」をオープンする。同市による取り組み「エンジニアフレンドリーシティフクオカ」の一環によるもので、ITエンジニアが働きやすく、住みやすい街をつくることを目指している。設置する場所は天神の赤煉瓦文化館(福岡市中央区天神1-15-30)内。

 同建物は1909年に旧日本生命保険の九州支店として竣工、1969年に国の重要指定文化財に指定されたことから福岡市歴史資料館(~90年)を経て、96年から有料の会議室を有する赤煉瓦文化館として再開していた。

 同館には2002年5月から福岡ゆかりの文学者の資料展示を行う福岡市文学館が設置されていたが、情報発信への注力や展示環境の改善を目的に、19年4月から福岡市総合図書館(福岡市早良区百道浜3-7-1)に移転している。

 これについて大嶋仁・福岡大学名誉教授は、「避けられない時代の流れ」と指摘。「既成の文学によりかかっていてはいられないだろう」と文学を研究する立場にも変革が必要との見方を示した。

【小栁 耕】

関連記事