2024年04月19日( 金 )

求められる「女性の働きやすさ」に、中小企業はどう対応するか(2)

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 「女性の働く環境が整ってきた」といっても、企業にとって解釈はさまざま。外から企業の実態を知ることはなかなか困難です。
 そこで1つの指標となるのが、“国の認定を得ているかどうか”ということです。

 働く女性を支援する認定の代表とも言えるのが「くるみん認定」。これは「子育てサポート企業」として厚生労働大臣から認められた証で、次世代育成支援対策推進法に基づいて計画目標を達成し、一定の基準を満たすことが必要です。「くるみんマーク」をもつ企業は育児支援に熱心で、理解があると判断できます。2017年3月末時点で全国2,695社、九州・沖縄で208社、福岡のみだと46社も存在し、希少性が薄れつつあります。

 「くるみん認定」よりも高水準の子育てサポートを行っている証として「プラチナくるみん認定」があります。「プラチナくるみん認定」を取得するには「女性の育休取得率75%以上」、「男性の育休取得率も13%以上」もしくは「育休と類似の休暇制度の合計が30%以上」など「くるみん」よりも高い基準をクリアする必要があり、17年3月末時点で、取得しているのは全国で118社、九州・沖縄で11社のみです。認定が難しいぶん、「プラチナくるみんマーク」がある企業は、国のお墨付きの厚い子育て支援を行っていると見てよいでしょう。

 「くるみん」よりも認知度は下がりますが、「えるぼし」も認定数が増加している注目の認定制度です。女性活躍推進法に基づき、女性が活動しやすい環境づくりに積極的な企業が認定されます。「えるぼし認定」は取り組みの優良度により3段階に分かれています。 “3つ星”の「えるぼしマーク」をもつ企業であれば、認定基準をすべて満たす、より女性が働きやすい環境が整った企業とみることができます。

 簡単にいうと、「くるみん」は子育て支援に積極的な環境、「えるぼし」は女性のキャリアアップを推進する環境を整えている企業です。

 「長く働き続けたい」「管理職に就きたい」と願う女性にとって、職場の理解や支援の有無は非常に重要です。「くるみん」や「えるぼし」のほかにも、女性を支援していることを示すマークはいくつか存在します。

 こういったマークの有無を目安とするのも、有効な手段の1つでしょう。


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