2024年04月20日( 土 )

「九州の食」旗印にすえ、フードチェーン全体を盛り立てる~(一社)九州の食

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21日の定例会の様子
21日の定例会の様子

 ラグビーW杯の開催まで一カ月を切った。来年には1964年以来の2度目の東京オリンピックを控え、さらに翌2021年には福岡市で世界水泳が行われるなど、毎年、名だたる世界大会が日本で行われる予定だ。

 「これを機会に九州の食文化や食べ物を知ってもらいたい」そう語るのは(一社)九州の食で事務局長を務める島田晃徳氏(ICI(株)代表取締役社長)。

 九州の食は、2011年11月にFacebook上のグループというかたちで始まり、九州地域の食のブランドを高めようと情報の共有、発信を行うようになった。翌年には参加者が1,000人を超えたことで、「九州の食」としてブランディングする体制をつくろうという動きにつながり、2度の展示会を経て15年に同名の法人を設立した。

 しかし、その後は1年に1度の展示会を催していく活動が主となり、会員も展示会に合わせて増減するという状況に。将来のブランディングのためにと「九州の食」を商標登録したものの、活用される機会は少なかった。

 島田氏は2年ほど前に事務局長に就任。団体の特徴として「生産者だけでなく消費者までを対象にしている」ことや、「九州で食に絞ったブランディングを図っている」点に着目した。この2点を強みにできるよう、定例会や勉強会を積極的に行って会員内での情報共有を図る取り組みを始めた。

 21日に開催した定例会では、食品表示のアドバイザーを行っているエルミ合同会社の代表社員・外間まいこ氏による食品表示法についての講演会を開いた。出席者は会員・非会員とわず約30名が参加。飲食店経営者や生産者、製造者だけでなく、検査機関の職員など、さまざまな顔ぶれが集まっていた。

 今年も10月26、27日の2日間、天神中央公園で展示会としてマルシェを開催する。西部ガス ガス展とのコラボを予定しており、県外からの出展も積極的に受け入れる考え。

 「九州の食といえば、美味しくて高品質、安全で健康にいい食品」――そんな認知が広まることを目指して今後も活動を続けていくという。

【小栁 耕】

▼関連リンク
一般社団法人 九州の食

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