2024年04月17日( 水 )

書店とレンタルオフィスを融合~BOOK&OFFICE 文悠

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 書店はアマゾンに代表されるネット販売の伸長にともない、リアル店舗の売上が減少、中小書店の廃業が相次ぎ、その存在意義が問われている。そうした状況のなかで、今年4月、書店と融合させたレンタルオフィスが東京・神楽坂に出現した。

 「BOOK&OFFICE 文悠」は、地下1階がレンタルオフィス、1階が書店、個室契約者は書店の書籍や雑誌を、契約した室内で自由に読むことができる。

 1人用、2人用、3人用の3タイプがあり、賃料は月額4万円(税別)~、別途、共益費がかかる。初回にそれぞれ賃料の1カ月分の入会金と保証金が必要だ。1人用の部屋のスペースは約2m2。打ち合わせ、ワークショップなどに使える共有スペースや応接スペースも有料で利用できる。

 ゴールドキーカンパニーリミテッドが、書店の地下 1 階をレンタルオフィス・会員制フリースペースとして運営する書店の新たな業態を、老舗書店の文悠に提案、総合プロデュースして、リニューアルオープンした。

 書店の読み放題というサービスを付加することで、レンタルオフィスの魅力向上を図り他社との差別化を図る。

 契約者にとっては、業界の 最新トレンド研究や資料作成、アイデアの発案など、幅広い業務に役立つ情報や、自分の興味ある分野の知識を無料で入手でき、貸す側、借りる側双方にとってメリットのあるサービスになっている。

 大都市部では空きスペースの有効活用、起業、スタートアップの増加などにより、レンタルオフィスやシェアオフィスの開業が相次いでいる。

 「BOOK&OFFICE 文悠」のように、店舗とコラボすることで、単なる場所貸しではなく、新たな機能やサービスを提供することができる。今後も新たな取り組みを期待したい。

【西川 立一】

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