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2020年01月10日 07:00

多くの経験者が職場環境の良さを実感 安定成長を続ける総合設備業者 一樹百穫 

総合設備業
(株)九設

福岡支店
福岡支店

企業を支える環境サポーター

同社代表取締役社長 田島 貴博 氏
代表取締役社長 田島 貴博 氏

 大分市の本社に加え、2011年には福岡と熊本営業所の拠点と連携させる体制をつくり上げ、事業拡大を図る総合設備業の(株)九設。

 中小企業はもとより大企業の支店が多い九州で、強電設備、弱電設備、メガソーラー設置などさまざまな電気設備工事を最適な施工プランとともに提供するエネルギーコンサルタントとして、また建築物の空調・給排水、消防設備などの設備施工面で企業を支える環境サポーターとして活躍している。人々の生活のなかで重要なライフラインを担う同社は社会になくてはならない存在だ。

 15年3月には経営と営業の両面で会社の手綱をさばいてきた田島貴博氏が代表取締役社長に就任。近年の売上高は50億円前後と安定している。堅実な経営がなされているのは新規顧客の開拓と既存顧客の深堀りを軸に「ただ価格が安いだけではいけない」という意識を全社員が共通してもっているからこそだ。今の時代、単純に「安ければいい」というだけでは、顧客はついてこない。

 田島社長は「我々の仕事の根幹には技術があり、それが評価されることが受注につながる。地道に技術力を向上させ、顧客への対応力を高めることが大切です」と語る。

ITツールで効率化

 建設業界は今なおアナログな感覚が強いところも多い。「今の時代にこんなアナログなことをするのか…」といった理由で職場を去る若手もいるほどだ。アナログな感覚のままだと上司が現場に行き進捗を確認するため、経費も余計にかかってしまう。そうなると会社的にも非効率だ。技術の進歩を柔軟に取り入れていかなければ、どの業種であっても生き残るのは難しい。

 だが、20代、30代の若手社員が多い同社ではタブレットを使用して遠隔地から現場の状態の確認やLINEなどのSNSツールを活用してコミュニケーションを図っている。こういったITの活用は、案件ごと、現場ごとの進捗の様子も文字や写真で確認できるのが強みだ。

 なかでも特筆すべきはLINEなどのSNSツールの活用だ。プライベートで使っている社員も多いため、簡単に導入することができるメリットもある。「社内でつくっているLINEグループには関係のある役員・社員がすべて入っています。ただ、役員がいちいち口を出すと社員がやりづらいでしょうから発言は控えめにしています(笑)」(田島社長)。また、知りたい情報を手軽に確認できるのも業務の効率化につながっている。

機械設備・電気設備工事
機械設備・電気設備工事

教えることは二度学ぶこと

 企業規模の拡大が加速する一方で人材不足という課題もあったが、「即戦力としての人材は企業にとって望ましいものの、抜本的な解決にはならない」という田島社長の考えから未経験者が活躍できるような環境づくりをしてきた。

 自社内でクオリティを上げていくため、若くても能力のある社員を抜擢し、責任のある役職に就けるように采配。年齢や社歴に関係なく能力を認められれば昇進・昇給が見込める。抜擢された者は当然部下を指導・管理しなければならない立場になるため、上司の気持ちも理解できるようになり、何より自身のスキルアップにもつながる。「教えることは二度学ぶこと」というように、教える際に「何のための業務なのか」を考えるようになる。そうする内に会社は社員全員がつくるものであり、「自分たちの会社」だという意識が芽生えてくる。

 自ら課題に向き合い乗り越える自己解決力が身につくため、いわゆる「指示待ち人間」にはならないのだ。未経験者の採用や若手の抜擢などに取り組んできた同社は着実に成果を出している。「今後もエリア拡大を図りたいので、社内体制の整備と人材育成には注力していきたい。30周年を迎えるころには現在の売上高を倍増させたい」と語る田島社長の目はすでに未来を見据えている。

自分の持ち味を発揮しやすい

 優秀な人材の流出を防ぐには、社員がやりがいをもって仕事に取り組むことや社員が自分たちの会社だという意識をもてる環境整備が必須だ。そこで同社では待遇面だけではなく、「報奨金制度」を取り入れている。この制度は自分が担当する現場で予算を組み、結果として生産効率が上がっていれば報奨金として社員に還元する仕組みだ。「社員の主体性」と「自由さ」を大切にするため、独り立ちした社員は仕事の進め方も退社時間も一任している。

 ただしデメリットもあると田島社長は言う。「行き過ぎると社員間で協力が生まれなくなり、かえって効率が悪くなることもあります。その辺りの制度と効率化のバランスは幹部や上司たちが気をつけなければなりません」。1人ひとりが無理なく働ける環境を維持するため、現在も随時即戦力枠・育成枠の増員募集を行なっている。1人あたりの業務量が多くなってしまうと仕事のクオリティも下がり、結果として顧客の信用を失ってしまうからだ。無理な受注をせず、社員のスキルや持ち味を生かせる職場を目指すことが結果的に会社を成長させる推進力になっているといえる。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:田島 貴博
所在地:福岡市博多区上牟田1-11-25(福岡支店)
設 立:1996年3月
資本金:2,000万円
TEL:092-409-3770
URL:http://www.kyuusetsu.co.jp/recruit

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