2024年04月25日( 木 )

大学並みの人工芝グラウンドや屋内練習場~ヒガシの強さを支える充実した練習施設(後)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
剣道場
剣道場

床の防音を工夫し思い切り練習が可能に

 アウトドアスポーツばかりではなく、インドアスポーツの練習施設も目を見張るものがある。中でも注目したいのが剣道場や柔道場がある清風館だ。

 同館は2016(平成28)年に竣工した当校のなかでは一番新しい施設で、1975(昭和50)年の学園創立30周年を記念して生まれた清風館を建て替えたもの。当時は1階が食堂、2階が柔道場、3階が剣道場の3階建てだった。

 建替えに当たっては敷地を有効活用し、教室スペースのさらなる確保と時代に即した施設導入を図るため5階建てとした。その内訳は、1階が「MILK HALL」と呼ばれる食堂、2階が教室、3階が剣道場、4階が柔道場、5階が「HIKARI SQUARE」という視聴覚教室になっている。

 2階が教室ゆえ、剣道場や柔道場の練習時に発生する揺れやかけ声などの音は下の階に伝わらないよう防がなければならない。そこで、床の厚さに徹底してこだわった。それを物語るのが、西隣りに建つ東福岡自彊館中学校校舎との建物階数の比較だ。新清風館は同校舎とほぼ同じ高さ。それにも関わらず、中学校舎は7階建てである。新清風館は5階建てだから床がいかに厚いかがうかがい知れよう。

 徳野光博理事長は、学園創立65周年・高校創立55周年記念事業として校舎や施設の建替えをする際、全国の高校ではなく主要大学の施設を視察して回り参考にしているが、新清風館はその成果の1つといえる。

 思い切り練習できる環境は両部の戦績につながっており、剣道では玉竜旗高校剣道大会ベスト8や全国高校総体団体3位、柔道では全国高校柔道選手権大会県予選団体準優勝(いずれも平成30年度)などに輝いている。

柔道場
柔道場

アリーナをメインに筋トレ施設や部室も

 1980(昭和55)年には学園創立35周年・高校創立25周年記念事業として雄飛館が建設されている。同館は体育館兼講堂をメインに部室棟と屋外プールで構成していたが、時代の要請を受けて2014(平成26)年に全面改修。体育館兼講堂はメインアリーナという名称で2階に新設し1階にはトレーニングルームとボクシング部、空手道部、卓球部、重量挙部の練習場を設けた。

 メインアリーナは幅が38m、奥行きが43.2mあり、バレーボールコート4面を軽く取れるほどの面積を誇る。ふだんはバレーボール部やバスケットボール部などが練習に使っているが、一学年すべてとその保護者ら約2,000名を楽に収容できるため、入学式や卒業式などの行事にも使用している。

 トレーニングルームには、大学並のさまざまなトレーニング機器を導入。体力の基礎となる筋肉トレーニングなどを各部員は思う存分に行うことができ、運動部の戦績向上に貢献している。

雄飛館外観
雄飛館外観
雄飛館は講堂としての機能ももち、約2,000名を楽に収容できる
雄飛館は講堂としての機能ももち、約2,000名を楽に収容できる
トレーニングルーム
トレーニングルーム
1階にはトレーニングルーム、ボクシング部、空手部、卓球部、重量挙部の練習場なども設けられている1階にはトレーニングルーム、ボクシング部、空手部、卓球部、重量挙部の練習場なども設けられている
1階にはトレーニングルーム、ボクシング部、空手部、卓球部、重量挙部の練習場なども設けられている

(了)

(前)

関連キーワード

関連記事