2024年04月17日( 水 )

正直な企業として新しい住空間づくりに挑む

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

総合建設業
(株)末永工務店

地域密着型による事業展開

エントランス
エントランス

 (株)末永工務店は地場総合建設会社として、1957年4月の創業以来、半世紀を超えて多数の実績と信頼を積み上げている。現状に甘んじることなく、研鑽を重ねて、今日までにつくり上げたノウハウによって、提案から施工に至る総合力を生かして顧客の建築ニーズに応え続ける。顧客間を結ぶネットワーク力、土地活用に関するコンサルティング力も兼ね備え、多方面から地元福岡のまちづくりに貢献し続ける同社に寄せられる信頼はとても高い。

 マンションなどの各種共同住宅、注文・戸建住宅、公共・商業施設、寺社仏閣まで多岐にわたる建築物の施工に携わる同社。とくにRC造の建築は、同社の得意ジャンルである。その一例として賃貸物件の建設など、土地活用を考えている顧客に対して、建築物のコンセプトから計画まで長年の施工で培った定量的判断を含めた企画をつくり、敷地に合わせた配置、間取り、デザインなどを設計担当者がきめ細かく提案する。

 それを基に作成された図面で具体的な収支計画などの事業計画も提示されるので、顧客は最小限の労力で最適なプランを得ることができるのである。その仕事ぶりは、周辺施設や交通アクセスなど入居者の求める“住みやすさ”を顧客と協業して提供する。

 それは、たとえ賃貸住宅であってもオートロックやペアガラス仕様など高品質の設備をいち早く建物に導入しているほか、床仕様に関しても、分譲マンション並みの遮音性能を確保した床材を使用する。このような施主と居住者の“2つ”の顧客に対する満足度をより高める企業体制が、同社に土地活用を依頼した顧客の満足につながり、新たな顧客の紹介を受けるというかたちで循環する。これらの循環が、同社の安定した受注基盤の確立につながっている。

地味な行動を大切にする

代表取締役社長 末永 正伸 氏
代表取締役社長 末永 正伸 氏

 同社の仕事ぶりの特徴は、誠実で丁寧・迅速そして、どんな細かいことでも親身になって取り組み、完結することである。

 顧客(施主)の声として、「戸建賃貸の施工をお願いするにあたり、当初3社に見積もりや企画を検討しました。最終的に住宅メーカーとの比較となりましたが、担当の方の誠意や人柄など、設計の方も含めたきめ細やかさが決め手になりました」「末永工務店さんに決めたのは、地場で堅実な経営をされているのを聞きまして、実際担当の方とのやりとりのなかで確信したからです」「最も信頼している方の紹介でした。こちらのリクエスト以上の企画立案と提案があり、期待以上であったので決めました。マンションなど施工していただきました。アフターサービスも1年、2年、5年、10年とあり、よく対応していただいています」「注文住宅も設計段階からなんでも相談できる気軽さがあるので、いつもお願いしております。値段だけでない価値観を大事にされているところが、決め手となりました」と高い信頼度を異口同音に述べている。

 企画・設計・施工監理、そしてアフターフォローまでを自社で行うことにより、顧客満足度を高める同社。これら実務の裏側で大切にしているのが、現場での整理整頓である。「整理整頓は、建設業はもちろんのこと、どの仕事でも基本中の基本です。新人・ベテラン問わず、常に大切にすることを徹底しております」(末永正伸代表)。実績に残ることはなく地味なことであるが、この整理整頓を隅々まで徹底することこそ、高い信頼を得ている同社の姿勢の1つである。

自ら行動すること

 「誠実で正直な企業であること。どこよりも高い品質の建築物を適正な価格で提供すること。そのためには、どのような立場になっても自ら学んでいく意欲と姿勢が大切です。そのような人材を育成して、当社の仕事を通じて、地域のまちづくりに貢献していくことです」(末永代表)とする同社の経営理念のもと、社内教育に対して積極的に投資している。それは、建設技術など専門分野から人間力形成まで幅広いジャンルで、定期的に社内勉強会を実施する。

 当然ながら今日明日で一人前になることはできない。とくに建設業は5年、10年のスパンで鍛錬し、現場で辛く厳しい事象を経験しながら専門性と人間力を高めて、本当のプロになることができる。それには、「自らが学びながら、自らの考えで行動することです。その能動的な行動による経験則は必ず気づきをもたらします。その気づきが成長の礎となり、使命をもって同社の仕事を通じてお客さまへ貢献できるのです」(末永代表)。

末永ブランドをこしらえる

 これからは、“新しい挑戦”を掲げ、将来にわたり発展する事業構築を視野に入れる。これまでの事業にプラスしてリニューアル事業の強化、さらにはコーポラティブハウスの建築を展開することである。さらに、「100人の内80人に支持される建物(住居)より、1人に支持される建築物の提供」(末永代表)など、コアなニーズに応えられる事業展開も構想にある。これらは、『末永ブランド』の建物をこしらえ、さらなる進化・発展を実践していく同社の挑戦の現れである。

ひぜんやレストラン
ひぜんやレストラン
照葉北小学校体育館
照葉北小学校体育館

<COMPANY INFORMATION>
代 表:末永 正伸
所在地:福岡市南区長丘5-21-20
設 立:1967年4月
資本金:4,500万円
TEL:092-541-3764
URL:http://www.suenaga-k.co.jp

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

関連キーワード

関連記事