2024年04月25日( 木 )

若年層に高麗人参摂取のススメ~予防医療の新しい風(2)

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海風診療所 院長 沼田 光生 氏

 予防医療・健康増進を実践する医療施設として、全国から年間延べ3万人以上が訪れる診療所として注目されているのが海風診療所。今回、院長・沼田光生氏に、同院が推進する、予防医療事業の内容について聞いてみた。

海風診療所
海風診療所

 ――「カムカム」の取り組みにおいて、で先ほど「5彩色健康バランス健康法」による栄養バランスを意識した食事を提供していると聞きましたが、もう少し詳しく教えていただけませんでしょうか。

海風診療所 院長 沼田 光生氏
海風診療所 院長 沼田 光生氏

 沼田光生氏(以下、沼田) 提供するメニューは管理栄養士と看護師のスタッフが考えてつくっています。基本的に主導しているのは看護師です。「5彩色健康バランス健康法」は、黒・緑・黄・赤・白すべての色彩の食材を、1回の食事の際に取り入れることで、ビタミン・ミネラルのバランスが整うというデータがあります。また健康維持のために、最近流行の糖質オフダイエットといった手法がありますが、私の考えでは完全な糖質オフを勧めてはおらず、白ごはん、うどん、パン、パスタ、お菓子などの精製された糖質食材の摂取はできるだけ少なく、玄米や雑穀由来の食材の摂取を勧めています。

 ――食事のほか、漢方薬や健康食品・サプリメントの摂取も推奨していますね。

 沼田 漢方は外部から中医師の先生を呼び、中医学と西洋医療を統合した医療「中西医結合医学」の考えのもと、私と中医師でそれぞれ検査・診断し、患者の状態を見ながら併せて治療しています。その際に漢方薬や中医薬は有効な手段として処方しています。西洋医療の医薬品はまったく使用しないのはお勧めしませんが、できれば長期間、または大量に使用するのは、少なくするようお伝えしています。また「原薬外来」という、西洋薬の摂取を止めたいという患者の方もいますので、その代用として漢方薬に切り替え、次に健康食品・サプリメント、最終的には食養生によるコントロールだけで維持できるようにという流れで使っています。

 ――漢方薬とサプリメントを併用して摂取することも勧めたり、漢方由来素材を用いた健康食品も採用されているとお聞きしました。

 沼田 はい、とくに高麗人参を推奨しています。高麗人参は保険診療で紅参末として処方できます。高齢者の摂取が多いとみられがちですが、若年層にも処方しています。

 韓国・食品医薬安全庁は高麗人参の機能について認定しています。作用機序・メカニズムについては明らかになっていないところがありますが、代謝を高め、血流改善やエネルギー補給などの作用があり、先ほど挙げた健康の3要素である「血流」「栄養」に合致する素材です。また、脳を活性化させる何らかの作用があることがわかっており、ブレインフードの有力素材の1つとして注目されています。

海風診療所内のカフェ
海風診療所内のカフェ

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