2024年04月20日( 土 )

「令和元年度環境省自然歩道功労者表彰」を受賞して

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 福岡市天神のデパートで買い物を終えたころ、早良区役所の Kから携帯に「池田さん、脊振の自然を愛する会が環境省から功労者表彰を受賞しています」と電話が入った。雑踏のなかで聞き取りにくかったが、寝耳に水の朗報だった。

 すでに環境省のホームページに掲載されているとのことで、帰宅後、パソコンで環境省のホームページを開いてみた。確かに脊振の自然を愛する会の名前がある。推薦元は九州地方環境事務所となっていた。

 九州地方環境事務所のOが推薦してくれたのだろうか。Oは昨年の第1回脊振サミット開催を新聞記事で見て会場にきてくれた方で、それ以来、脊振と関わりをもっていただいている。脊振山系への小型道標設置にも参加し、一緒に山を歩いた仲でもある。彼が私たちの活動を推薦してくれたのである。
我が会以外の推薦元は県で、環境省から推薦されたのは私たちだけだった。

 平成20年(2008年)に写真集『脊振讃歌』を出版した。そのお礼として脊振山系に道標設置を呼びかけ、早良区役所が支援。西南学院大学ワンダーフォーゲル部、市民の協力も得て道標設置事業が成功した。その後4年間にわたり追加設置し、道標数は70本となっている。道標を設置した脊振山から金山までが九州自然歩道にあたり表彰の対象となったのである。

 受賞の概要は「脊振山系の登山ルートを案内する道標案内板を設置するほかクリーンアップ登山、脊振山系金山山開きや関係行政機関および関係団体とのサミットを開催するなど自然環境保全の必要性を発信する活動に尽力」とある。

 脊振の自然を愛する会の活動だけでは十分に脊振山系の環境保全や脊振の魅力を発信することができない。佐賀県、佐賀市、糸島市や他の行政機関、ボランティア団体などと連携をとって脊振山系全体の環境保全と脊振の自然の素晴らしさを発信する活動をしてきたのが認められたのだ。

 11月5日(火)、早良区役所で区長、部長、関係者が列席し、「脊振の自然を愛する会」からは私と副代表のT、監査役の Oの3名が代表して出席。環境省自然環境局長代理のOから表彰状と記念品を授与された。

 脊振の自然を愛する会を設立して7年が経つ、昨年の第9回福岡市環境行動賞・優秀賞、今年の JA福岡・元気なふるさと応援基金授与など、活動が少しずつ認められだしたことに何よりもやりがいを感じる。

 脊振の自然を愛する会の皆さん、ご支援してくださる企業さま、応援ありがとうございました。

             —感謝—

2019年11月6日
脊振の自然を愛する会
代表 池田 友行

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