2024年04月20日( 土 )

西鉄、福ビルと天神コア、天神ビブレを一体再開発へ ~ 新ビルの開業は24年夏

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デザインは今後変更になる可能性があります。周辺建物はイメージであり、実際のデザインとは異なります。
デザインは今後変更になる可能性があります。周辺建物はイメージであり、実際のデザインとは異なります。

 西日本鉄道(株)(以下、西鉄)は、以前より「福ビル街区建替プロジェクト」において福岡ビルと天神コアビルとの再開発を進めていたが、隣接する商業施設「天神ビブレ」が入る天神第一名店ビルも合わせて3棟を一体開発すると発表した。

 西鉄はこれまで、同プロジェクトにおける開発を2期に分ける段階開発として着手。第1期事業である福岡ビルと天神コアビルの建替計画を先行して進めており、天神ビブレ部分のみ再開発の時期がずれる見通しだった。今回、天神ビブレを運営する(株)OPAの親会社であるイオンモール(株)を始めとした関係各所との協議の結果、街区全体の同時開発が可能になったことで、福岡市が推進する建替促進プロジェクト「天神ビッグバン」の期限である24年までに街区全体の建替完了を目指すことになった。

 今回の一体開発では、先行して計画を発表していた第1期事業と比較して、オフィスフロアと商業フロアの面積がそれぞれ約1.4倍に拡大。18・19階部分に入るホテルの客室数も、40室から50室へと増える。また、地下1・2階部分の一部には、イオングループが運営する高級スーパーや飲食テナントが入居予定で、高品質・高付加価値を提供するフロアの実現に向けて、今後西鉄とイオングループとで協議を進めていくとしている。それ以外の開発コンセプトやフロア構成については、基本的には第1期事業のものを踏襲する。

 現在、建て替える3棟のうち、福岡ビルではすでに解体に着手。天神ビブレは来年2月11日に閉館、天神コアも来年3月31日に閉館し、それぞれ20年4月以降に解体に着手する。新ビルの着工は21年7月で、24年3月の竣工と同年夏の開業を予定している。

【坂田 憲治】

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