2024年04月20日( 土 )

~姪浜特集~バランス取れたまち、子育て支援も

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福岡市議会議員(西区) 淀川 幸二郎 氏

コンパクトで快適なまち

 ――姪浜の強みはどこにあると考えられますか。

 淀川 最大の強みは、やはり交通アクセスの良さだと思います。姪浜駅から空の玄関口である福岡空港駅まで20分程度。乗換なしで行けるのも利点です。また、姪浜駅周辺にはスーパーや病院、区役所がそろっており、住みやすいまちになっていると思います。少し歩けば海を臨む小戸公園もあり、自然と接することで、都市生活でのストレスを解消することもできるでしょう。観光スポットとして注目される糸島市へも車で1時間以内ですので、都市と自然とのバランスが取れた、コンパクトで快適なまちといえるのではないでしょうか。

 ――姪浜は住む場所、小戸は週末遊びに行く場所といったイメージがあります。

 淀川 私自身はどちらにも住んだ経験があるので、それぞれ特色はあるものの、両エリアは別々ではなく、一体となったエリアだと考えています。海が近いことで小戸エリアは自然のイメージが強いのかもしれませんが、閑静な住宅街でもあります。姪浜駅まで徒歩15分圏内、住む場所としても十分魅力をもっています。

 ――姪浜エリアが発展したきっかけは、何だったと思われますか。

 淀川 きっかけではないですが、私が姪浜エリアの発展を一番感じたのは、商業施設「ウエストコート姪浜」ができて以降の開発速度ですね。駅周辺にはもともと田畑が広がっていたのですが、あっという間にマンションや商業施設が建ち並ぶ空間へと整備されていきました。駅周辺には昔から住まれている人も多いですが、マンション開発が進んでからは、小さなお子さんをもつファミリー層が増えた印象です。合わせて、転勤による人の移動が激しくなった印象も受けます。

これからのまちづくり

 ――依然として七隈線・橋本駅から姪浜駅までの延伸を求める声があります。

 淀川 仮に七隈線・橋本駅~姪浜駅がつながった場合、同区間の周辺エリア住民はもちろん、姪浜以西の方も通勤・通学など、交通面で非常に助かると思います。採算面など現実的な問題もたしかにありますが、実現すれば福岡の主要な市街地が円でつながり、人の移動はより活発化するのではないでしょうか。住民の交通アクセス向上を念頭に置けば、七隈線の橋本駅~姪浜駅までの延伸は意味があると思います。

 ――姪浜をより良いまちにするために、今後取り組んでいきたいことは何でしょうか。

 淀川 私自身6人の子をもつ親ということもあり、子育て支援を大きなテーマとして掲げ、今後さまざまな支援実施に注力していきたいと考えています。たとえば、姪浜ではベビーカーを押して歩いているお母さんの姿をよく目にします。車両と歩行者が入り交じる通りが多いので、それぞれの動線を分離することで、安心・安全に交通できるスペースを確保するといったことが考えられます。子どもを産み、育てやすい環境を整えていくことは、高齢者世代の年金問題などとも関連してくるものだと思います。子育て支援が充実しているまち・姪浜を発信していくことで、次世代にも姪浜の良さを継承できる、持続可能なまちづくりに取り組んでいくことが大切だと思います。

【代 源太朗】

<プロフィール>
淀川 幸二郎 (よどがわ・こうじろう)

 1981年5月生まれ。大臣秘書などの経験を経て、第19回統一地方選挙で福岡市議会議員に初当選。姪北小PTA会長、西区小学校PTA会長などを歴任する。

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