2024年04月20日( 土 )

劇団わらび座「ジパング青春記」満を持して福岡初上陸!

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 秋田県をはじめ東北地方を中心に活動する劇団・わらび座(秋田県仙北市、山川龍巳社長)によるミュージカル「ジパング青春記~慶長遣欧使節団出帆~」(主催:データ・マックス)が2020年1月30日、アクロス福岡シンフォニーホール(福岡市中央区)で開催される。データ・マックス主催で行われたわらび座の公演は、17年12月の「ブッダ」、19年3月の「北前ザンブリコ」に続き、今回で3回目となる。

 今回公演される「ジパング青春記」は、約400年前の東北が舞台。三陸沿岸を襲った慶長の大地震・津波からの復活をはたすべく、伊達政宗が支倉常長率いる慶長遣欧使節団をヨーロッパへ派遣したころの様子と、その時代を生き抜いた人々の様子を描いている。

 主人公の若者・リウタ役を務めるのは小山雄大。支倉常長役の戎本みろ、伊達政宗役の渡辺哲をはじめ、同劇団の個性豊かな役者たちがその脇を固める。脚本・演出は、スーパー歌舞伎「ワンピース」や「オグリ」などの脚本も手がける話題の脚本・演出家である横内謙介氏。慶長遣欧使節団の派遣は江戸幕府・徳川政権への野望説が有力視されていたが、近年では震災復興がこの使節団のミッションだったという新しい説が浮上しており、「ジパング青春記」はこの視点で創造されているのも特徴である。

 東北をはじめ各地で上演され、演者の姿は東日本大震災で被災した人々の苦難とも重なり、大きな反響を呼んだ。遠く離れた福岡の地でも、観る者すべてに希望を与える作品であることは間違いない。

【長谷川 大輔】

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