2024年04月20日( 土 )

3年半で13,000人と交流:何振良中華人民共和国駐福岡総領事離任レセプションが開催

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中国駐福岡総領事 何振良(かしんりょう)氏
中国駐福岡総領事 何振良(かしんりょう)氏

 20日で離任する何振良(かしんりょう)中国駐福岡総領事の離任レセプションが、17日午後6時半から、ホテルニューオータニ博多(福岡市中央区)4階の「鶴の間」で開かれ、福岡県内および九州各県の自治体関係者を始め、文化・経済団体、企業、在日華僑、華人団体関係者など約500名が参加した。

 何振良氏は離任の挨拶で「九州・山口・沖縄の皆さまからご厚情をいただいたことに心よりお礼申し上げます。3年半の間に、九州・山口・沖縄のほとんどの所に行き、たくさんの美しい風景を見て、たくさんのおいしいものを食べ、たくさんの優しくて良い方に出会えました」と述べた。2016年7月に着任してから受け取った名刺を数えたら約13,000枚に達したという。単純計算でも九州の1,000人に1人は何総領事と言葉を交わしたことになる。

 続けて、九州と中国との地域交流について、「九州は中国に一番近く、古来より中国との交流があり、深い絆を結んできました」。「九州における中日交流の熱意は豚骨ラーメンのスープのように濃厚です」。「知事・市長・議長、中国側の書記・省長・議長(人民代表大会主任)などのハイレベルの相互訪問が相次ぎ、実務的協力プロジェクトも多く生まれました。民間交流では日中友好協会や多くの団体がいろいろなイベントを催し、友好ムードを盛り上げてくれました」。「この数年、中国側の統計によると、毎年延べ200万人以上の中国人が九州を訪れています。このような観光、青少年、教育、文化、環境などの幅広い分野での交流、往来は、両国国民の相互理解の促進、両国関係の発展に大きく寄与しております」と、この約3年半を振り返って述べた。

 政治・経済関係について、「一帯一路、2度の中国国際輸入博覧会などを通じて、両国の経済関係が一層緊密になっており、九州の経済界も中国市場に進出する意欲が高まっているのではと思います」。「来年春、習近平・中国国家主席が国賓として日本を訪問することを計画しています。訪問が実現できれば、中日関係の発展史上の一里塚となるでしょう。それにより、中日関係、九州・山口・沖縄と中国との友好交流、互恵関係はいっそうの発展を成し遂げ、また新しい段階に押し上げていくでしょう。私たち中国と一緒に、手を携えて協力し、頑張っていきましょう」と今後の展望、期待を述べた。

 福岡県、佐賀県、熊本県の各県副知事、山崎拓・元自民党副総裁、高瀬弘美・参議院議員などによる来賓挨拶が行われ、藏内勇夫・自民党福岡県連会長が乾杯の音頭を取った。

 会場には何総領事との別れを惜しむ大勢の人が集まり、歓談、総領事との写真撮影に興じていた。中国茶など中国文化の紹介・普及活動に従事する出席者によると、総領事館と連携して文化イベントをよく行ってきたとのことで、何振良氏も非常に協力的であったという。何振良氏の挨拶で来年2月22、23日に開催される「春節祭り」(福岡市天神中央公園)のアナウンスもなされており、何振良氏の福岡への置き土産の1つである同祭りにて中国の伝統芸能文化、グルメなどを楽しめる。

 会場の出席者によると、何振良氏は来年、駐大阪総領事に着任するという。何振良氏はまだ52歳、日中関係の現場での引き続きのご活躍および思い出の詰まった九州への再訪を期待したい。

何総領事のあいさつを聞く来場者
何総領事のあいさつを聞く来場者

【茅野 雅弘】

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