2024年04月25日( 木 )

中国の経済活動の正常化に向けた動き~4月8日から武漢市の封鎖を解除

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まもなく封鎖解除の武漢駅

 新型肺炎の抑え込みに成功したとする中国は、新型コロナウイルスの発生地とされる湖北省の封鎖を解除し始めている。3月11日から湖北省内の企業に操業再開を許可するなど、経済活動の正常化に向けて動き出しており、3月下旬から人の移動の規制も解除を始めている。湖北省内の公共交通機関、道路、鉄道、航空便の規制は概ね解除され、4月8日には武漢市からの移動も解除される。1月下旬から続いていた武漢市の封鎖は約2カ月半経って解除されることとなった。

 武漢市を除く湖北省内の公共交通機関および道路は、3月25日から封鎖が解除された。武漢市の公共交通機関は、3月25日から路線バス、28日から地下鉄の運行をそれぞれ部分的に再開した。武漢市の道路は4月8日に封鎖が解除され、市外との出入りが自由になる予定だ。

武漢市の様子

 鉄道について、3月25日から武漢市を除く湖北省内での列車の運行を再開した。武漢市内の鉄道駅については、3月28日から列車の到着のみが許可され、4月8日から列車の出発が解除され、武漢市から移動することが可能となる。

武漢大学の桜

 航空便について、旅客便は3月29日から武漢空港を除く湖北省内の全空港は北京行きを除く国内便の運航を再開し、4月8日から武漢空港も同様に運航を再開する。国際線についてはアナウンスされていない。貨物便は武漢空港を含め3月29日から運行を再開している。

 なお、路線バス、地下鉄の乗車時には、サーモグラフィーによる検温を実施しているほか、乗客には事前の健康コードのチェック(スマホアプリ)、マスク着用、QRコードを用いた実名登録が求められており、引き続き感染予防のための措置がとられている。

【茅野 雅弘】

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