2024年04月20日( 土 )

福一不動産・古川社長の「中洲を読む」

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中洲の今後の動向は

 6月1日から中洲の店はほとんどが再開します。私どもの調べで下記のデータがあがってきました。

中洲スナック、クラブ 営業開始日調査(令和2年5月15日 福一不動産調査)

【調査対象】
中洲2〜4丁目のクラブ22軒、スナック16軒、キャバクラ9軒、バー4軒、ショーパブ1軒
合計48軒にての調査

 「中洲内の『ナイト系』のお店は、閉店がかなりあるのではないか?」「300店の閉店が出ている」など、中洲では勝手に噂が広まり、マスコミなどでもとりあげられています。
 しかし、ほとんどの店が6月1日に営業再開を予定しています。3軒未定のお店がありますが、6月1日から営業再開をしてもお客さんが戻ってくるかどうかまだわからないため、営業再開日を見合わせている状況です。

 閉店の店が出てない理由については、行政などの家賃緩和、休業補償措置などに加え、融資を受けることができている為と思われます。

お店を開けてもすぐにお客さんは戻ってくるのか?

 どのお店もその件については、不安を隠しきれないようです。6月1日から店は開けるものの、すぐにお客さんが戻ってくるとは思っていません。
 店のオーナーに聞くと「予約もしくは同伴が入っているホステスさんのみの出勤をお願いする」そうです。しかし、すぐに同伴してくれるお客さんがいないことはないが、毎日出勤できないという事態に困っています。

 大企業も6月にすべて解禁するわけではなく、とくに「ナイト」に関しては厳しいと思われます。従来通りの予約や同伴をしてもらえる日が、いつ来るのだろうと不安を隠せない様子です。

お店のコロナ対策は

福一不動産 代表取締役 古川 隆 氏

 スナック、クラブさんのコロナ対策は、手を消毒しての入店、お帰りになられた後は、テーブルやソファを消毒液で拭くなどを、どの店も行う予定にしているようです。
 ほかにも、体温を測り、ある一定以上の場合は、来店をお断りして、スタッフにも同様の対応をする店もあります。ホステスにもマスクを付けさせる店と、6月1日からはいろいろな対策を考え、お客さんを迎えるようです。

 しかし「それだけではお客さんは帰ってこない」と判断している店もあります。テーブル上にシールドを置いたり、透明なビニールを下げたりと、コンビニやスーパーなどと同様にコロナ対策を万全にしているというアピールをし、来店を促そうと考える店が多く、事実、シールドの発注も業者に多数入っているようです。

 6月、7月の売上はコロナの影響が強く、通常の売上は見込めないので、椅子やテーブルの間隔をあけて、午後11時ぐらいまでの時短営業も含め、「安全、安心」を売りにし、本来の売上に固執するより、損益分岐点か少しの赤字覚悟でもコロナ対策を十分に取った店のほうが、お客さんから支持されていくのかもしれません。

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