2024年04月24日( 水 )

【DMN動画】ファミレスの「ジョイフル」が200店舗閉店 新型コロナ禍による業績悪化

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福証上場で九州地盤のファミリーレストランチェーン「ジョイフル」は、直営の713店舗を対象に、収益改善が見込めない200店舗を閉店する。主力のジョイフル業態を中心に今年7月から順次閉店を進め、これまでの拡大戦略から一転、不採算店舗の撤退により財務基盤の強化を図る。

積極的な拡大戦略

 九州を地盤として低価格帯のファミレスを展開する㈱ジョイフルは、1976年5月に設立。79年2月にはジョイフル1号店を開店。その後、地方への積極的な出店を重ね、93年、福岡証券取引所への株式公開をはたした。

 同社は2015年11月に㈱ジョイフル東関東・東北ほか10社を設立し、純粋持株会社体制へ移行。18年2月には洋食チェーンの㈱キッチンジローを、同6月には7業態を展開する㈱フレンドリーを子会社化するなど、現在は連結子会社17社でグループを構成している。

急転直下の需要激減

 19年6月期は連結売上高728億8,200万円と過去最高を記録。ところが、17年12月期には21億円を超えていた営業利益が19年6月期には4億1,400万円にまで落ち込み、全体の3割にあたる約260店舗を減損処理したことで最終損失は49億円の赤字に転落した。

 そこに新型コロナウイルス感染拡大による影響が直撃し、売上が急減。主力業態である「ジョイフル」の全店売上高は4、5月ともに前年同期の半分以下に落ち込んだ。同社は現在直営する713店舗を対象に、収益改善が見込めない200店舗を7月から順次閉店する。なお、20年6月期の業績見通しは「現在算定中」とし、開示できておらず、早期の収益力の改善が求められる。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:穴見 くるみ
所在地:大分市三川新町1-1-45
設 立:1976年5月
資本金:60億円
業 種:ファミリーレストラン運営
売上高:(19/6連結)728億8,200万円

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