新型コロナウイルスの感染状況について

【表1】を見ていただきたい。全国（47都道府県）の新型コロナウイルス感染者の順位表である。
～この表から見えるもの～
◆全国の6月25日（午前0時現在）の感染者は、前日比＋89人の17,664人。
・空港検疫・厚生労働省の職員・検疫官などを含む国内感染者は前日比＋96人の18,130人。

◆1位は東京都。前日比＋55人の5,895人。6月19日から4日続けて30人以上の感染者。23日は26人となったものの、24日は再び30人を超え、25日は55人と大幅に増加。6月19日からの1週間の増加数は262人。シェアは33.37％で全国の感染者の1/3を占めている。
・2位は大阪府。前日比＋2人の1,811人。1週間の増加数は17人でシェアは10.25％。
・3位は神奈川県。前日比＋4人の1,436人。1週間の増加数は18人でシェアは8.13％。
・4位は北海道。前日比＋10人の1,210人。そのうち9人は小樽市にある昼間からカラオケができるスナックの利用客や経営者、その家族による集団発生。1週間の増加数は26人でシェアは6.85％。第2波の感染拡大が懸念されている。
・5位は埼玉県。前日比＋9人の1,060人。1週間の増加数は40人。東京都以外ではトップの増加数で、シェアは5％台から6.00％に上昇。
・6位は千葉県。前日比＋4人の930人。1週間の増加数は13人でシェア5.26％。
・7位は福岡県。前日比＋1人の842人。1週間の増加数は12人でシェアは4.77％。中旬に福岡市でクラスター（集団感染）が発生したものの、その後は減少傾向にある。
・8位は兵庫県。前日比＋1人の704人。1週間の増加数は5人でシェアは4％台から3.99％に減少。
・9位は愛知県。前日比ゼロの526人。1週間の増加数は2人でシェアは2.98％。
・10位は京都府。前日比ゼロの365人。1週間の増加数は2人でシェアは2.07％。愛知県と同様、今週に入りゼロが続いている。

◆11位の石川県以下は、群馬県、宮城県、岡山県の3県を除き前日比ゼロとなっている。
・1週間の増加数を見ると、宮城県が3人。茨城県が2人。石川県・岐阜県・群馬県・滋賀県・新潟県・福島県・静岡県・長野県・和歌山県・熊本県・三重県・岡山県の12県が1名となっており、残り23県はゼロが続いている。

【表2】を見ていただきたい。全国9地方の新型コロナウイルスの感染者推移表である。
～この表から見えるもの～
◆1位は関東地方（1都6県）。新型コロナウイルスの感染者は6月25日現在、前日比＋73人の
9,709人。全国シェアは54.96％で半数を超えており、そのうち、東京都が33.37％を占めている。
・2位は近畿地方（2府4県）。感染者は前日比＋3人の3,137人で、シェアは17.76％。
・3位は中部地方（10県）。感染者は前日比ゼロの1,691人で、シェアは9.57％。
・4位は北海道地方。感染者は前日比＋10人の1,210人で、シェアは6.85％。4位の北海道までのシェアは89.14％で、ほぼ9割を占めている。
◆5位は九州地方（7県）。感染者は前日比＋1人の1,043人。シェアは5.90％で、そのうち福岡県が4.77％を占めている。
・6位は東北地方（6県）。感染者は前日比＋1人の285人で、シェアは1.61％。
・7位は中国地方（5県）。感染者は前日比＋1人の258人で、シェアは1.46％。
・8位は四国地方（4県）。感染者は前日比ゼロの189人で、シェアは1.07％。
・9位は沖縄地方。感染者は前日比ゼロの142人で、シェアは0.80％。新たな感染者が最後に確認された4月30日以降は感染者ゼロが続いている。

【表3】を見ていただきたい。福岡市の感染者推移表である。
～この表から見えるもの～
◆6月24日現在、福岡市の感染者は前日比ゼロの388人となっている。
◆福岡市は6月10日～6月14日までに陽性と判明した男女8人に関し、博多区の繁華街・中洲のキャバクラでクラスター（感染者集団）が発生した可能性があると発表。中洲の接待をともなう飲食店268店に注意喚起の文書を郵送している。
◆福岡市は16日、市内在住で10日以降に確認された新型コロナウイルス陽性患者8人のうち、少なくとも4人が中洲地区のキャバクラに関係していたことを明らかにした。
・すでに感染を発表した20代女性と30代男性はいずれもキャバクラの従業員であることもわかった。男性客2人は6月4日、東京都内の男性4人の計6人で連れだって中洲地区の特定のキャバクラで飲食。都内の男性4人も、都の検査で15日までに全員陽性が判明。この6人は、福岡市の調査に訪れた店名などを明らかにしなかったが、データ・マックスの調査によるとキャバクラ名は「CLUB ATENA」（博多区中洲3）。 

＜まとめ＞
政府は移動自粛要請を6月19日に解除したが、 夏に向かい開放的な気分になるだけに、くれぐれも、新型コロナウイルスに感染しないように注意することが大切ではないだろうか。 

【（株）データ・マックス顧問　浜崎裕治】