2024年04月19日( 金 )

新型コロナウイルス~首都圏を中心に感染拡大

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

【表1】を見ていただきたい。全国(47都道府県)の新型コロナウイルス感染者の順位表である。
~この表から見えるもの~
◆全国(47都道府県)の7月2日(午前0時現在)の感染者は、前日比+127人の18,410人。
・空港検疫などを含む国内感染者は前日比+127人の18,896人。
◆1位は東京都。7月2日、新たに67人の新規感染が確認された。人数としては、5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降最多。また、60人以上になるのは6月28日以来で、50人以上は6日連続。1週間で398人増加しており、1日当たり感染者数は56.85人。シェアは6月25日より増加して34.18%。全国の感染者の1/3を超えている。
・2位は大阪府。前日比+10人の1,843人。1週間の増加数は32人でシェアは減少し10.01%。
・3位は神奈川県。前日比+8人の1,508人。1週間の増加数は72人でシェアは増加し8.19%。横浜市でホストクラブの従業員の集団感染が発生している。
・4位は北海道。前日比+4人の1,267人。1週間の増加数は57人でシェアは増加し6.88%。小樽市にある昼間からカラオケができるスナックの利用客および経営者・家族による集団感染が発生したことによる。
・5位は埼玉県。前日比+14人の1,143人。1週間の増加数は83人でシェアは増加し6.21%。東京都以外ではトップの増加数。ここまでが感染者が1,000人以上で、シェアが6を超えている。
・6位は千葉県。前日比+6人の963人。1週間の増加数は33人でシェアは減少し5.23%。
◆7位は福岡県。前日比+4人の854人。1週間の増加数は12人でシェアは減少し4.64%。
・8位は兵庫県。前日比+2人の708人。1週間の増加数は4人でシェアは減少し3.85%。
・9位は愛知県。前日比ゼロの528人。1週間の増加数は2人でシェアは減少し2.87%。
・10位は京都府。前日比+2人の383人。1週間の増加数は18人でシェアは増加し2.08%。
◆11位の石川県以下で前日比プラスは7県。内訳は栃木県(3人)、滋賀県(2人)、広島県・岐阜県・宮城県・山梨県・鹿児島県(1人)。前日比ゼロは30県となっている。
・1週間で増加している県は11県。内訳は栃木県が13人と大幅に増加。茨城県と宮城県が4人。山梨県3人。滋賀県2人。広島県・岐阜県・群馬県・静岡県・鹿児島県・徳島県の6県が1人。残り26県はゼロが続いている。

【表2】を見ていただきたい。全国9地方の新型コロナウイルスの感染者推移表である。
~この表から見えるもの~
◆1位は関東地方(1都6県)。新型コロナウイルスの感染者は7月2日現在、前日比+98人の10,316人。全国シェアは56.03%で、半数を超えている。そのうち、東京都が34.18%を占めている。
・2位は近畿地方(2府4県)。感染者は前日比+16人の3,193人。シェアは17.34%。
・3位は中部地方(10県)。感染者は前日比+2人の1,698人。シェアは9.22%。
・4位は北海道地方。感染者は前日比+4人の1,267人。シェアは6.88%。4位までのシェアは89.47%で、ほぼ9割を占めている。
◆5位は九州地方(7県)。感染者は前日比+5人の1,056人。シェアは5.74%で、そのうち福岡県が4.64%を占めている。
・6位は東北地方(6県)。感染者は前日比+1人の289人。シェアは1.57%。
・7位は中国地方(5県)。感染者は前日比+1人の259人。シェアは1.41%。
・8位は四国地方(4県)。感染者は前日比ゼロの190人。シェアは1.03%。
・9位は沖縄地方。感染者は前日比ゼロの142人。シェアは0.77%。新たな感染者が最後に確認された4月30日以降はゼロが続いている。

【表3】を見ていただきたい。福岡市と北九州市の感染者推移表である。
~この表から見えるもの~
◆7月1日時点で福岡市の感染者は395人。北九州市は248人で計643人。福岡県の感染者は854人となっており、両市で75.29%を占めている。
◆福岡市で感染者が多いのは、男性が50代で44人(うちクラスター1人)。女性は20代で35人(クラスター15人)。一方、北九州市は男性が30代で26人(うちクラスター14人)。女性は福岡市と同様、20代で31人(クラスター24人)となっている。

<まとめ>
本日2日、この記事を書いているときに、東京都で107人の感染者が発生したとの速報が入った。1日の新規感染者の数が100人以上は5月2日の154人以来、2カ月ぶりとなる。
政府は移動自粛要請を6月19日に解除したが、首都圏を中心に、今後、地方においても感染者が増加していくことが予想される。長い道程ではあるが、「第2波、第3波の感染に備える」ことが大切なのではないだろうか。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

▲クリックで拡大▲
▲クリックで拡大▲
▲クリックで拡大▲

関連記事