2024年04月23日( 火 )

地下鉄直通のJR筑肥線 利便性に加え駅周辺の整備も進む(後)

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JR筑肥線

 JR筑肥線は、姪浜駅で福岡市地下鉄空港線と直結している。佐賀県唐津市から乗り換えの必要がなく、天神駅や博多駅まで一本でアクセスできる。西唐津~筑前前原駅まで快速列車も運行しており、西唐津~天神駅間は1時間30分で接続される。

九大学研都市駅 北原田尻土地区画整理事業

 今宿駅の隣接駅であり、九州大学伊都キャンパスの誕生に合わせて05年9月に開業した九大学研都市駅。1日の利用者数は、福岡市西区ではトップの9,535人(同)を誇る。今宿駅と同様に、福岡市都心部へのアクセスの良さはいうまでもなく、駅舎に隣接する格好で大型商業施設「イオンモール福岡伊都」が営業しているほか、親子で賑わう公園として整備された「山ノ鼻1号古墳」もあり、同駅一帯が地域のランドマークとなっている。

 周辺エリアでは、「北原・田尻土地区画整理事業」が進行中。老舗ゼネコンの松尾建設(株)が宅地造成工事を行っており、新たな移住者の受け皿として期待される。

「北原・田尻土地区画整理事業」宅地造成工事現場

 同事業の対象エリアは、九大学研都市駅まで徒歩圏であることに加えて、同駅から九州大学伊都キャンパスまでを結ぶ「学園通線」沿いでもあり、車での乗り入れにも不自由しない。銀行など商業施設の新設も予定されており、生活利便性の高さは西区でも屈指の水準になるものと考えられる。同駅周辺エリアの平均家賃相場は2LDKで7.85万円)と、城南区・早良区・西区の平均値を大きく上回っている。

 これは、同駅周辺エリアで17年に誕生したばかりの新校区「西都」で開校した福岡市立西都小学校がわずか1年でパンクし、学校の分離・新設を余儀なくされたことを考えれば、将来的にも相応の開発需要が期待でき、エリアへの期待値が反映された価格帯といえるのではないだろうか。

 土地区画整理事業以外でも、同駅周辺エリアでは九州大学伊都キャンパスを核とした学術研究都市としてのまちづくり構想(九州大学と糸島市の連携による『九州大学サイエンスパーク構想』)も進んでおり、国内外のベンチャー企業や研究機関が集積する、国際色豊かなエリアへの進化が期待される。

※:不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」より^

【北原・田尻土地区画整理事業】
<施行区域>
福岡市西区周船寺3丁目、大字徳永および大字田尻の各一部(約11.8ha)
<計画人口>
約730人
<事 業 費>
約28億円
<施行期間>
2018年9月27日~22年9月30日(予定)

(了)

【代 源太朗】

(前)

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