2024年04月16日( 火 )

新型コロナウイルス感染拡大~関東で猛威

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

【表1】を見ていただきたい。全国(47都道府県)の新型コロナウイルス感染者の順位表である。
~この表から見えるもの~
◆全国(47都道府県)の7月10日(午前0時現在)の感染者は、前日比+350人の20,244人。
・空港検疫などを含む国内感染者は前日比+355人の20,768人。
◆1位は東京都。10日に224人の新規感染が確認された。200人を超えるのは4月17日の206人以来で、1日当たりの感染者数として過去最多。1週間の増加数は873人で1日当たり124.7人と100人を大きく超えている。シェアは7月4日比+1.32%の35.92%と大きく上昇している。
・2位は大阪府。前日比+30人の1,945人で、1週間の増加数は94人。シェアは-0.27%の9.61%。
・3位は神奈川県。前日比+25人の1,651人で、1週間の増加数は132人。シェアは-0.03%の8.16%。
・4位は7月7日までは5位だった埼玉県。前日比+22人の1,349人で、1週間の増加数は東京都以外ではトップの187人。シェアは+0.36%の6.66%に上昇している。
・5位は北海道。前日比+1人の1,283人で、1週間の増加数は8人。シェアは-0.43%の6.34%。
◆6位は千葉県。前日比+22人の1,056人で、1週間の増加数は82人。シェアは±0.%の5.22%。ここまでが感染者が1,000人以上となっている。
・7位は福岡県。前日比+4人の902人で、1週間の増加数は44人。シェアは-0.12%の4.46%。減少に転じたのは、福岡市と北九州市の夜の街の集団感染が終息したことによる。
・8位は兵庫県。前日比+2人の722人で、1週間の増加数は13人。シェアは-0.19%の3.57%。
・9位は愛知県。前日比ゼロの532人で、1週間の増加数は4人。シェアは-0.17%の2.63%。
・10位は京都府。前日比+5人の420人で、1週間の増加数は34人。シェアは±0.%の2.07%。
総じて夜の街、職場、会食、パーティなどによる感染が拡大している。
◆11位の石川県以下で前日比プラスは、富山県以下10県で14人。前日比ゼロは27県。

【表2】を見ていただきたい。全国9地方の新型コロナウイルスの感染者推移表である。
~この表から見えるもの~
◆1位は関東地方(1都6県)。新型コロナウイルスの感染者は10日午前0時現在、前日比+294人の11,762人。1週間の感染者数は1,295人。全国シェアは7月4日の56.55%から+1.55%の58.10%で、過半数を超えている。そのうち東京都が35.92%で、全国の1/3以上を占めているが、埼玉県も感染者が増加しているのが目に付く。
・2位は近畿地方(2府4県)。感染者は前日比+41人の3,359人。1週間の感染者数は154人。シェアは7月4日比(以下省略)-0.49%の16.59%。
・3位は中部地方(10県)。感染者は前日比+5人の1,722人。1週間の感染者数は20人。シェアは-0.55%の8.51%。
・4位は北海道地方。感染者は前日比+1人の1,283人。1週間の感染者数は8人。シェアは-0.43%の6.34%。夜の街の集団感染が終息したことが要因。
◆5位は九州地方(7県)。感染者は前日比+6人の1,219人。1週間の増加数は150人と関東、近畿地方につぐ増加となっている。内訳は鹿児島県103人、福岡県44人、長崎県2人、宮崎県1人。鹿児島県は鹿児島市(天文館のショーパブ)、福岡県は福岡市(中洲の会員制スナック)の夜の街の集団感染が要因。シェアは+0.17%の6.02%。
・6位は東北地方(6県)。感染者は前日比+2人の297人。1週間の増加数は8人。シェアは-0.08%の1.47%。
・7位は中国地方(5県)。感染者は前日比ゼロの264人。シェアは-0.09%の1.30%。
・8位は四国地方(4県)。感染者は前日比ゼロの193人。シェアは-0.05%の0.95%。
・9位は沖縄地方。感染者は前日比+1人の145人。シェアは-0.04%の0.72%。

【表3】と【表4】を見ていただきたい。福岡市と北九州市の感染者推移表である。
~これらの表から見えるもの~
◆7月10日に発表された福岡市の感染者は前日比+2人の418人。北九州市は前日比+1人の258人で計676人。福岡県の感染者は前日比+4人の902人。両市が74.94%と3/4を占めている。
◆集団感染を見ると、福岡市は4月に集中しているが、北九州市は4~6月に発生しているのがわかる。

<まとめ>
本稿執筆中に、東京都の小池知事が今日10日の感染者は前日比+19人の243人と発表した。
◆今日から、無人だったプロスポーツの客席にファン、サポーターの姿が戻ってくる。プロ野球とJリーグは政府の指針に沿って、5,000人を上限に観客を入れて公式戦を実施する。 
◆また新型コロナウイルスの影響で急減した消費を喚起する政府の「Go To キャンペーン」のうち、観光分野の補助制度について、赤羽一嘉国土交通相は10日、7月22日から一部を先行して始めると発表した。

安倍政権としては、新型コロナウイルスの感染拡大は怖いが、緊急事態宣言を」再発表すれば、政権がもたない。ある程度の感染は仕方ない」と見ているようだ。安倍政権は苦肉の策として、「新型コロナウイルス感染と経済活動再開」の責任を「国民の自粛に求め」、回避しているのではないだろうか。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

▲クリックで拡大▲
▲クリックで拡大▲
▲クリックで拡大▲
▲クリックで拡大▲

 

関連記事