2024年04月19日( 金 )

520名犠牲者が真相解明を求めている

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、「今なお5つの疑惑が残る35年前の日航ジャンボ機123便の墜落事故は、巨大な闇が隠された『事件』だったのではないか。真相解明を行うべきだ」と訴える8月11日付の記事を紹介する。


35年前の1985年8月12日、日航ジャンボ機123便が群馬県の高天原山(たかまがはらやま)の尾根に墜落した。
御巣鷹山ではなく高天原山だ。
ジャンボ機墜落は事故ではなく事件であると考えられる。

35年の年月が経過したが、事件を風化させてはならない。
事件の真相を明らかにすべきだ。
この事件には重大な疑惑が山積している。
5つの疑惑を提示しておく。

第一は救出されたJAL客室乗務員の落合由美さんの証言と事故調査報告書の内容がまったく異なっていること。

落合さんが墜落直後の状況に関して重要な証言を示した。
落合さんは墜落時の状況を次のように証言した。
「墜落の直後に、「はあはあ」という荒い息遣いが聞こえました。1人ではなく、何人もの息遣いです。そこらじゅうから聞こえてきました。まわりの全体からです。
「おかあさーん」と呼ぶ男の子の声もしました。」

しかし、公式の事故調査報告書は、
「救出された4名以外の者は即死もしくはそれに近い状況であった」
としている。

(略)

第二の疑惑は墜落直後に米軍機および自衛隊機が現場を確認していたにもかかわらず、現場での救助活動始動が翌日朝8時半になったこと。

(略)

第三の疑惑は、後に墜落の原因とされた123便の圧力隔壁が墜落現場で直ちに自衛隊によって裁断、破壊されたこと。
圧力隔壁の不具合が墜落の原因であるなら、圧力隔壁は最重要の事故原因究明の証拠資料である。
この最重要資料を現場で破壊した行為は、客観的に見れば証拠隠滅行為である。

第四の疑惑は事故機の垂直尾翼等の破片と見られる物体が海底で発見されたにもかかわらず、物体の引き揚げが行われていないこと。

(略)

ところが、日本政府は海底の物体を引き揚げようとしない。
引き揚げることに不都合があるのだと思われる。

第五の疑惑はボイスレコーダーの音声。
事故調の報告書には機長による「オールエンジン」という言葉が記されている。

しかし、この表記は機長が発した音声とは異なる。
機長が発した言葉は「オレンジエア」である。

(略)

拙著『国家はいつも嘘をつく――日本国民を欺く9のペテン
(祥伝社新書、税込み907円)

4章 「捏造と隠蔽と」
NO.5「日航ジャンボ機123便」の嘘
に日航ジャンボ機墜落事件について記述した。
併せてご高覧賜りたい。

日航客室乗務員だった青山透子氏が問題を追跡し続けている。
遺族の方も真相究明に尽力され続けている。
重大な疑惑がありながら、安倍内閣は真相解明に積極的な姿勢を示さない。
遺族の方が納得できないのは当然のこと。

しかし、真相究明は遺族の方々だけの問題ではない。
日本の市民として、この重大事件の真相を解明しないことは許されない。
巨大な闇が隠されている。

※続きは8月11日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「520名犠牲者が真相解明を求めている」で。


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