【図書紹介】『人生で損しないお金の授業』島田雄左(著)
著者の島田雄左氏は1988年福岡県生まれの司法書士であり、若手実業家。「士業ビジネスを通して知識格差をなくすこと」を信条とし、司法書士豪額後の23歳のときに司法書士事務所オフィスワンを設立し、翌年には法人化(現・司法書士法人みつ葉グループ)し、代表社員を務めている。
島田氏は『家族信託の教科書』(税務経理協会)を出版しており、また日頃からTwitter、YouTubeなどで、お金に関する情報を発信している。新著の『人生で損しないお金の授業』(税務経理協会)において、著者は25人に1人は借金を抱える時代であるという認識のもと、「住宅ローン破綻寸前でも生活は立て直せる」と読者に訴える。
著者の経営する事務所には、毎月約1万件の借金相談が寄せられているという。本書は著者の膨大な実務経験に基づいて書かれていることもあり、類書と比べて読みやすいと好評だ。
著者が本書で説くのは、住宅ローン、クレジットの返済など、借金の解決法にとどまらない。著者がより強調していることは、お金に関するリテラシーを高めることの重要性だ。本書では、お金に関する考え方について述べられたうえで、お金の貯め方、使い方、そして増やし方についても著者の見方が述べられている。
お金に関する知識を学ぶことに抵抗を感じる方もいると思うが、本書を読むことで、お金との付き合い方が変わるかもしれない。一度手に取ってみられてはいかがだろうか。