2024年04月20日( 土 )

海外ビジネスEXPO2020福岡が開催 オンラインでも開催予定【9/16,17】

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 9月10日、中小企業の海外進出を支援するためのビジネスマッチングイベント「海外ビジネスEXPO2020福岡」が福岡国際会議場で開催された(主催:(株)Resorz、(一社)国際連携推進協会、後援:外務省、九州経済産業局、福岡県、福岡市など)。
 福岡で初開催となる今回は、新型コロナウイルスの感染拡大により2月から延期となっていた。9月16、17日にはオンラインでの開催も予定しており、オフライン同様にセミナーの聴講、出展企業・団体との商談が可能だ。

 出展企業・団体の多くは東京または海外に本社を置くところが多いが、福岡の企業も出展している。いくつかの企業・団体がセミナーを行っており、明倫国際法律事務所(福岡市中央区)の田中雅敏代表弁護士・弁理士も「withコロナの時代の中小企業の海外進出のポイント」と題してセミナーを行った。

 田中氏は、海外市場への進出に際してポジショニングをしっかりと行うことの大切さを指摘し、小さくてもよいので2番ではなく1番になれるものを打ち出すこと、いわば「とんがる」ことの重要さを強調した。また、日本と海外の法律などに関する概念などの違いについて、海外では契約書に書いていないことは合意していないものと認識されると指摘したうえで、契約書を自社ベースで作成すること、免責条項には台風などの想定されるケースを具体的に挿入することが大切であるとした。

セミナーで講演を行う田中雅敏氏(明倫国際法律事務所)

 東京、大阪のみで開催されていた同イベントが福岡で開催の運びとなった理由について、主催関係者は、九州・福岡がアジアなど海外に近いこと、文化が多様であること、他者を受け入れるマインドが比較的強いことなどを挙げている。

 出展企業の(株)ガルベラ・パートナーズ(東京都港区、吉住幸延代表取締役)も、近年九州の顧客からの引き合いが増え、ビジネスチャンスが拡大しているとみて、昨年福岡にも事務所を開設したという。

ガルベラ・パートナーズのブース

 もともとは士業の集まりからグループ化を展開し、ワンストップ・サービスの提供を強みにしてきた同社。コロナによる海外進出支援事業の影響について、実際に顧客を現地に連れていけないことの不便さはあるとしつつも、この状況において、これまでに築き上げてきた海外現地の取引先との信頼関係および人脈が重要な役割をはたすと述べ、オンラインと組み合わせることで十分に事業展開は可能であると述べた。

商談ブースの様子

 いくつかの出展企業の関係者に話を聞いたところ、これから海外に進出するという企業よりも、すでに海外進出していて新たな展開を模索している企業の方からの問い合わせが多いという印象であった。海外進出済みの企業が今後さらに幅広く展開していくことに積極的な様子がうかがえた。

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