2024年03月29日( 金 )

菅内閣誕生~ダウ平均と日経平均の連動性を検証する

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【表1】を見ていただきたい。日経平均株価の推移表である。
~この表から見えるもの~
◆2001年1月31日から8月31日の各月末、ダウ平均株価と日経平均株価は8勝0敗で、100%連動しているのがわかる。
◆9月1日から9月15日まで安倍内閣であったが、14日の日経平均株価(終値)は前日比+152.81円の2万3,559円30銭(前日比+0.65%)。市場が「安倍総理7年8カ月ご苦労さん」と、感謝の意を伝えるかのごとく、月間の最高値を付けて取引を終えている。
・安倍内閣に対する9月のダウ平均株価と日経平均株価の連動率は8勝2敗1分の80.%だった。
◆9月16日に菅内閣に発足。同日朝に終わった15日のダウ平均株価は前日比+2.27ドルの2万7,995ドル60セント(+0.01%)。その流れを受けて16日の日経平均株価も前日比+20.64円の2万3,475円53銭(+0.09%)と、幸先よく1勝0敗のプラス連動でスタートした。
しかし9月17日、18日は連動せず1勝2敗。
◆菅総理大臣就任後、初めてとなる日米首脳電話会談は、日本側の申し出で、20日(日)午後9時半すぎから、およそ25分間行われた。このなかで、菅総理は、「日米同盟は、地域や国際社会の平和と安定の礎であり、安倍前総理大臣とトランプ大統領の深い信頼関係のもとで、かつてなく強固になった日米同盟をいっそう強化していきたい」と述べている。
◆9月21日の「敬老の日」、22日の「秋分の日」の4連休明けの日経平均株価に注目が集まっていた。今日23日の日経平均株価はマイナスでスタート。しかし後場の後半には前日比プラスの局面があったものの、終値は前日比▲13.81円の2万3,346円49銭(-0.06%)となり、ダウ平均株価とは連動しなかった。

<まとめ>
菅政権が発足して1週間余り経つが、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国での新型コロナウイルス死者数は20万5人、感染が確認された人の数は686万人と伝えている。一方、【表2】の通り、日本における新型コロナウイルスの感染者は減少傾向にあるものの、予断を許さない状況が続いている。
菅内閣は前任の安倍内閣と同様に、プラスの連動率を高めるとともに、たとえ連動率が低くても、日経平均株価が上昇に転じるような施策をぜひ、地道に打っていくことを期待したい。

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【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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