2024年04月25日( 木 )

ニチモウバイオ、大豆の機能性テーマにオンラインセミナー開催

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 ニチモウバイオティックス(株)(本社:東京都港区)は9月18日、同社が供給する大豆由来の機能性原料をテーマにオンラインセミナーを開催した。

 セミナーでは、同社第二営業部・素材チームの秋田真氏より、味噌・醤油の製法を参考に同社が独自開発し、供給する脱脂大豆の麹菌発酵エキス原料「イムバランス」の摂取によるさまざまな機能性について、エビデンスベースによる解明を行ったことについて、解説がなされた。

 「イムバランス」については、加齢とともに減少する細胞の大元である幹細胞の増強や免疫バランスに関する作用が明らかにされているが、今回は、「CKD(アデニン誘発慢性腎臓病)に対する研究成果」に関する最新の研究状況について説明がなされた。

 腎臓は「沈黙の臓器」といわれ、CKDに罹患しても自覚症状がないケーズが多く、進行すると腎不全になり、人工透析や腎移植が必要とされる。そのため、CKDは、現代の医療技術では完全に回復する治療法がないのが現状だという。

 CKDの発症には、遺伝的要因のほか、高血圧、糖尿病が関与しているとされる。進行の要因としては、炎症性サイトカインおよび酸化ストレスの増加、慢性および再発性の感染症、脂肪代謝の変化(メタボリックシンドローム)、腸内細菌叢の異常などが挙げられる。国内のCKD患者数は約1,330万人にのぼり、年々増加傾向にある。

 研究では、CKDに罹患したモデルマウス1群(8匹)に対し、同社原料「イムバランスEX」を投与した結果、尿細管の拡張・退化・萎縮を有意に阻害したほか、慢性炎症、急性炎症を回復させたことを確認。腎臓の炎症性サイトカインの遺伝子発現抑制や腎臓マーカーの改善が確認されたとの説明があった。

 同社は「CKDの予防や治療に有効な方法が確立されていないことから、CKDへの有効性が期待できる機能性素材として、今後さらに普及啓発を図る」としている。

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