第一生命が詐欺容疑で『実録 頭取交替』登場の元社員を刑事告発(2) 詐欺事件を追う
2020年10月7日 11:19
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生命保険大手の第一生命保険(東京都)は今月2日、西日本マーケット統括部徳山分室(山口県周南市)に勤務していた80代の女性元営業社員(特別調査役)が、客に架空の金融取引をもちかけて不正に資金を集めていたと発表した。被害を受けた客は少なくとも21人、被害額は計19億円に上るという。同社は山口県警周南署に詐欺容疑で刑事告発した。
『実録 頭取交替』に登場する舞台および人物の実名は、以下の通りである。
- 舞台となる維新銀行は山口銀行。
- 主人公の維新銀行元頭取・相談役の甲羅万蔵は田中耕三。
甲の下を取れば田、うかんむりを取れば中となり田中となる。甲はこうであり万蔵のぞうと合わせるとこうぞうとなり、田中耕三となる。 - 第五生命は第一生命。
- 第五生命の女性営業社員(特別調査役)の山上正代は正下文子。正下は今回、19億円の詐欺事件を起こしたその人である。
田中耕三と相談役について
田中耕三氏は、1992年6月から2002年6月までの10年間頭取を務めた後、取締役会長に就任することなく相談役に就任。02年6月から17年9月30日まで実に15年余り、相談役の名で「影の頭取」として君臨する。その田中氏が特別社友となったとの封書が17年10月、吉村猛取締役頭取との連名で送付されてきた。
当時、田中相談役が特別社友となったことを山口銀行に問い合わせると、以下の回答があった。
- 内部規定はなく、ほかに社友もいない。今まで相談役として貢献していただいたことから「特別社友」という名称を新設した。
- 9月までは相談役であったことから(1)役員並みの報酬、(2)専用個室、(3)運転手付きの専用車、(4)社宅貸与の待遇だった。
- 特別社友となった10月からは(1)報酬なし、(2)個室なし、(3)車なし、(4)賃貸社宅とした。
田中耕三特別社友が住む山口銀行の社宅(10月2日撮影) <まとめ>
詐欺事件を起こした正下文子は89歳、田中耕三特別社友は94歳となっている。晩節を汚した盟友について今どのように思っているのだろうか。
(つづく)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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