2021年12月05日( 日 )
by データ・マックス

第一生命が詐欺容疑で『実録 頭取交替』登場の元社員を刑事告発 (13) 被害者親族の訴え

 先日、被害者の息子B(以下、B)とデータ・マックス本社の応接室で面談した。Bは、「被害者の母親C(以下、C)は病院に併設された養護施設に入っており、親族であっても新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、30分くらいしか会えない」と話す。

 Bの話によると、第一生命の正下文子被疑者が、高金利の「特別枠」運用を任されているとして投資の話をCにもちかけたのは1991年10月16日。まさに今から29年前の本日で、総額は2億8,000万円。内訳は3口でそれぞれ1億6,000万円、5,000万円、7,000万円。
 それから被害額はどんどん膨らみ、Cがだまし取られたのは「現金約3億5,000万円。5%の金利を含めると合計4億2,000万円」に上るとBは話す。

 第一生命は正確な被害額について、再調査して報告すると説明したという。

 本日、下記の2通のメールがデータ・マックスの本社に届いた。以下はその内容である。

 娘の〇〇〇〇が(第一生命の)神戸総合(支社)の芦屋(営業オフィス)で職員をしている。客と面会していない正下との共同(保険)扱いがある。第一生命社内では本件の対応部門以外は真摯に反省しているとは思えない雰囲気。社内処分も適正にされるか疑問。

(娘の実名は念のため伏せている。括弧内字句は編集部による)

 この事件(の)記者の方のいう通り、本当に悪いのは第一生命と私も思います。
 裏に、第一生命本体側の方が関わっているような感じが私はします。契約(を)取って来る人を異常に大事にする会社だから、優績者のやりたい放題的なとこありますから。

<むすび>
 【表1】の通り、1992年6月、田中耕三氏が山口銀行頭取就任。10年間頭取を勤めた後、田原鐡之助頭取にバトンタッチ。しかし田原頭取が正下文子被疑者との関係を断とうとしたため、『実録 頭取交替』に書いた通り、田原頭取はわずか2年で更迭された。

 一方、田中氏は15年間相談役を勤め、2017年10月1日より特別社友となり、合計25年間、山口銀行のドンとして君臨していたのだ。大手企業では役職定年制を採用するところが多い。
 しかし、正下被疑者は第一生命の役員でもないのに「特別調査役」の肩書で、第一生命から懲戒解雇される今年7月2日まで、89歳になっても働いていたのだ。このことから見ても第一生命の責任は重く、被害者に対し被害の全額を補償すべきではないだろうか。

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(つづく)

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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