2024年03月29日( 金 )

地域社会発展への貢献に向けて金融サービス+αの取り組みを実施

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大牟田柳川信用金庫

大牟田市とともに103年

 大牟田市に本店を置く大牟田柳川信用金庫は、大牟田市の市制施行と同年の1917年に前身である三川信用購買組合が設立されたのが始まり。「地元の皆様と共に、地域社会の発展に貢献する」という基本理念の下、創立から103年にわたって、金融サービスの提供を通じて市の発展とともに成長してきた。直近の2020年3月期は、預金積金残高1,857億3,300万円、貸出金残高886億1,800万円となったほか、経常収益27億3,243万円、当期純利益2億6,461万円を計上。自己資本比率は国内基準の4.0%を上回る14.83%と堅調な業績を維持している。

 全14店舗のうち半数の7店舗を大牟田市内に構えていることもあり、市のまちづくりや地域活性化事業にも積極的に参加。これまで、市のまちづくり関連の各種委員会への職員派遣や中心市街地活性化協議会の委員に同金庫理事長・松原誠氏が名を連ねるほか、「おおむた『大蛇山』まつり」の総踊りに毎年100人以上の職員が自主的に参加するなど、地域社会と深く関わってきた。

 「おかげさまで地域の皆さまにご愛顧をいただき、市の歩みとともに当金庫も成長を続けてきました。これまでは融資が中心でしたが、今後はそれ以外の分野も含めて、地域活性化のための取り組みにチャレンジしていきたいと思います」(松原理事長)。

 今年、大牟田市はコロナ禍と豪雨災害という2つの災厄に見舞われた。同金庫では資金供給だけでなく、市と連携した事業者へのセーフティネット申請や、支援物資提供およびボランティア派遣などで支援に努めている。

地域の発展のために

松原 誠 理事長

 交通や産業物流のインフラが充実しているほか、製造業を中心に高い技術力をもった企業が多く存在し、いまだ10万人を超える人口を背景に隣接自治体と一体となって相応の規模の経済圏を形成する大牟田市。同金庫でもそのポテンシャルの高さを評価しており、その豊富な地域資源を生かした今後の発展に向けては、大きな期待を寄せている。

 「短期的にはコロナ禍への対策や豪雨災害への復旧・復興が必要ですが、中長期的には『しごとの創生』を含めた若い世代が安心して働ける環境の整備や、教育・介護・福祉の充実による住みやすいまちづくりが求められると考えています」(松原理事長)。

 同金庫でも、商工会議所との連携による創業支援や、信用金庫業界のネットワークを活用した販路開拓およびビジネスマッチングに注力。最近では新たなビジネス創出を目的に、大企業などが有する開放特許の地場企業への知的財産マッチング支援などを行っている。

 「大牟田市には多くの強みがあり、これらを生かすことで、発展の可能性はまだ十分にあるのではないでしょうか。市民が地元を誇りに思い、そして自慢できるようなまちになっていくために、当金庫も大牟田市に本店を置く唯一の金融機関として、しっかりと貢献していきたいと思います」(松原理事長)。

【坂田 憲治】


<INFORMATION>
大牟田柳川信用金庫

理事長:松原 誠
所在地:大牟田市有明町2-2-17
設 立:1917年5月
出資金:4億300万円
TEL:0944-52-3345

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