2024年04月24日( 水 )

手に入れた夢の翼で、どこまでも飛んでいく~藤木フレイムキア(後)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

「もっと夢をもってほしい」――大人がよくいう月並みな言葉に聞こえるかもしれないが、こう口に出したのは2000年生まれの青年、藤木フレイムキア。18歳で単身カナダに旅立ち、現地で働きながら19歳でパイロットのライセンスを手にした若者だ。 

 ――最初の目標だった「10代でのパイロットライセンス獲得」は成功しました。次は何を目指しますか。

 藤木 まずは、仕事として飛行機に乗ることができるようになるためのCPLの取得です。そのために、自分の飛行機を手に入れたいです! 

 ――なんと!?飛行機って、自分で買えるものなのですか?

 藤木 よく言われますが、そこまで高いものではありません。1960年代製の単発機であれば、日本円で200万円ほどです。それでも私にとっては高額ですが、お金を借りてでも手に入れるつもりです。飛行機はライセンス取得後に再び売却すればお金は戻ってくるため、働きながら返していける金額だと考えています。

 ――話を聞いて納得しました。日本で新車を買うことを考えたら、200万は安く感じますね。

 藤木 そうですよね。CPLを取ったら、ブッシュパイロットという、広大なカナダやアラスカの原野を飛んで、人や物資を運ぶ仕事をやってみたいです。パイロットのなかでも、もっとも難しい仕事だといいますが、私はアドベンチャーが好きなのです。エアタクシーという呼び方もしますが、スケールが違いますよね。

 ――スケールが違うといえば、今の若い人々からこれほどスケールが大きい話を聞く機会はありません。

 藤木 高校の友達や弟と話していても、皆は「敷かれたレールに乗っているだけじゃいやだ」って言いながらも、そこから外れることは怖いと感じているようです。「他人と違う」というだけでいじめられることもありますから、その気持ちもわかります。しかし、自分の夢をもっとしっかり持って、一歩を踏み出してほしいと感じています。

 飛行機でのフライトは、毎回違う体験ができるため、私は一生飽きることはないと考えています。加えて、空の上ではすべてのことが操縦桿を握る自分自身の責任となり、誰にも代わってもらうことはできません。怖い思いをすることもありますが、だからこそ見える景色があります。

 ――将来的には、どんなパイロットになりたいですか。

 藤木 小さな無人島を買って、そこに自分で滑走路を作って、家も建てて、畑もつくって農業もする。そこで自分で飛行機を飛ばしたい。そんな人生、最高じゃないですか! 

(了)

【深水 央】


藤木 フレイム キア
YouTubeチャンネル:キアの大冒険
Twitter:https://twitter.com/keaframe0906
Instagram:https://www.instagram.com/ikeaframe/

(前)

関連記事