2022年06月30日( 木 )
by データ・マックス

第一生命の保険金詐欺(1)~問われる徳山分室の対応

 第一生命保険は10月2日、女性保険外交員の金融詐欺事件を発表。その女性外交員は西日本マーケット統括部徳山分室(山口県周南市岐山通2-1−3)に勤務していた正下文子特別調査役。客に架空の金融取引をもちかけて不正に資金を集めていたことが判明し、7月3日付けで懲戒解雇された。第一生命保険は、正下元特別調査役を詐欺容疑で山口県警周南署に刑事告発している。

 その後の調査で、第一生命は、被害者が3人増え計24人、被害額は9,200万円増の計19億5,100万円になったことを公表したが、被害者数および被害額は今後も増加するものと予想されている。その正下元調査役とは、筆者著『実録 頭取交替』(講談社)に登場する第五生命保険の山上正代外交員である。

 下記の写真は、正下元調査役が勤務していた第一生命徳山分室である。

第一生命徳山分室(以下3点はいずれも12月3日撮影)

  しかし、第一生命徳山分室の入り口ドアには下記の通り、4月1日以降は当社コンタクトセンターで対応させていただきたいと「お手続き窓口変更のお知らせ」が貼られている。

第一生命徳山分室1階入口閉鎖のお知らせ

  光が反射して写りが悪いため、補記、修正したものが下記の表である。

 

正下特別調査役が足繁く通った山口銀行徳山支店

 <まとめ>
 第一生命の「徳山分室のお手続き窓口の変更」では、「2020年4月1日(水)以降は当社コンタクトセンターにて対応させていただきます」となっている。第一生命は、その時点で正下文子特別調査役の詐欺事件を把握していたものと推測される。

 第一生命は正下元調査役を7月3日付懲戒解雇した一方、金融詐欺事件を報道陣に公開したのは10月2日である。発表までの6カ月、第一生命は被害を意図的に公表していなかったことになる。

 被害者数・被害額が多大であり、被害者が高齢化していることもあり、被害者の刑事告訴を受理している山口県警は正下元調査役を逮捕するか、または在宅起訴するかという選択をする時期にきているようだ。

(つづく)

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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