2022年05月26日( 木 )
by データ・マックス

第一生命の保険金詐欺(6)~『実録 頭取交替』(講談社)が重版

 12月10日、講談社の企画部から重版見本として、『実録 頭取交替』の文庫本が届いた。早速、中を開けて裏面を見ると、2017年8月17日第1刷発行という記載の下に、20年11月30日第2刷発行と記載されているのが目についた。第1刷から3年余りが経ち、重版となったが、今週から山口県内を中心に書店の店頭に並ぶだろう。

(ジャケットは変わらないが表紙は変更されている)

~あらすじ~
 維新銀行の谷野銀次郎頭取は第五生命の山上正代との関係を断ち切ろうとした。2004年5月21日(金)の午後1時から始まった臨時取締役会議。しかし、改選を迎えた谷野頭取は過半数の賛成で更迭された。甲羅万蔵相談役が守旧派の役員にクーデターを指示したのだ。閉会したのは午後2時15分だった。

~『実録 頭取交替』(講談社)が出版されるまでの経緯について~
◆データ・マックスは19年10月16日、『実録 頭取交替』が講談社から発刊されることになった経緯を、以下のように述べている。

 今から約5年前の10月15日、講談社から『実録 頭取交替』が出版された。Net I・B Newsに2012年3月22日から経済小説「維新銀行~第一部 夜明け前(1)」の掲載を開始したことが本になるきっかけだった。連載は2013年5月24日までの1年2カ月におよび230,311字の長編小説となった。

 「維新銀行」の著者は仮名の「北山譲」だったが、執筆者の実名は当社顧問の浜崎裕治氏である。当社社長・児玉直と浜崎氏は30数年来の親友であることから、この「維新銀行」を何とか小説として出版しようと児玉が動き、講談社からの発刊が決まった。

 ただし、条件が付いた。主人公が堀部正道では面白くないので、主人公は甲羅万蔵に、また1冊の本とするため、8万字程度に書き換えることを求められた。

 そのため浜崎氏は6カ月かけて「維新銀行」を書き換えた後、いくらかの修正をし、題名も『実録 頭取交替』に変更され出版されることになったという。その後、2017年8月17日に講談社α文庫から文庫化されている。

<まとめ>
 『実録 頭取交替』の主人公である甲羅頭取のモデルは山口銀行の田中耕三元頭取。第五生命の保険外務員の山上正代のモデルは第一生命の正下文子元特別調査役(89歳)。正下元特別調査役は金融詐欺事件を起こし、第一生命から刑事告訴されている。この2人の密接な関係が頭取交代劇を引き起こしたという事実が明らかになり、『実録 頭取交替』が再び注目を集めることになったのだ。

 頭取交代劇の舞台となった山口銀行で人生の大半を過ごした筆者としても、悔しい思いをしたことは今でも忘れられない。

 下表の通り、田中元特別社友 (94歳)は11月末で特別社友を退任したものの、それまで田中氏を「影の頭取」として黙認していた現役員の責任は重い。来春こそ、人事を一新して生まれ変わる最後のチャンスではないだろうか。

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【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】

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