2022年05月26日( 木 )
by データ・マックス

第一生命の保険金詐欺(7)~女性特別調査役の詐取したカネの行方は?

 第一生命保険西日本マーケット統括部徳山分室(山口県周南市)を舞台にした架空金融詐欺事件。当時80代の元営業社員(特別調査役)の正下文子が、架空の金融取引を顧客に持ちかけて不正に資金を集めていた。被害総額は少なくとも19億円。詐取した資金は、どこへ流れたのだろうか?

 同行の事情をよく知る業界関係者は、正下について「質素な暮らしをしていたようですね。自身の身なりなど服飾は上質なものを身に付けていました。服飾以外は、私欲な行為で散財したとは聞かないですね。何に使ったのか、詳細は解明されていないのが現状です」と証言する。続けて、山口銀行元頭取の田中耕三については、「田中の力の源泉は、地元政治家との密接な関係ですが、銀行の資金だけでは足りないくらいの支援を行っていて、行内でも不思議に思われていました」と当時を回想する。

 当サイト10月19日掲載記事に登場する山口県内の経営者に再び取材したところ、「正下は田中が山口銀行徳山支店長時代に取り入り、田中の力を利用して優秀な営業成績を作り上げて、第一生命で確固たる地位と名誉を得た。田中には頭が上がらないはずだ」と2人が強く結び付いていると語る。

 現在の被害額については、約19億5,000円とされているものの、「20億円いや30億円程度まで広がるのではないか?」(前出の経営者)という声も聞かれる。

 まだ判明していないことが多く、闇は深い。

【河原 清明】

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