2022年05月24日( 火 )
by データ・マックス

第一生命19億円詐欺事件の闇(4)~不誠実な第一生命と吉田美智子の態度

 当サイトにて連載する、第一生命保険西日本マーケット統括部徳山分室(山口県周南市)を舞台にした架空金融詐欺事件では、当時80代の元営業社員(元特別調査役)の正下文子が、架空の金融取引を顧客にもちかけて不正に資金を集めていた。判明した被害総額は、約19億円。
 当事者である正下の動向に注目が集まるなか、「私もある意味だまされました」と名乗り出た、関西地方在住の第一生命契約者に取材を行った。

 この女性Aは、「詐欺に手を染めた正下文子さんが悪いのはもちろんのこと、第一生命の経営管理も杜撰です。長年、最高の待遇を用意するなど、正下さんが専横する『風土』をつくったのは、第一生命です。不審に思った正下さんの顧客が問い合わせても『わかりません』と不誠実な対応に終始したと聞いております。

 さらに、別の被害者が第一生命に申し出て、第一生命が再度、調査して、ようやく7月に正下さんが詐欺をしていたことが発覚しました。手書きの証文・借用書を用いて、何十億円もの資金を顧客から騙し取ったのですよ。報道で見ましたが、メモのような借用書でしたね。信じられませんよ…」と怒りを露わにしながら述べた。

 同様の契約について、正下の長女である吉田美智子からの打診の有無については、「吉田さんからは、まったくありませんでした。例の手書きの借用書は、正下さんに間違いありません。第一生命の正規のサービスではなく、正下さん『独自』のサービスといって、長年の顧客を信用させていたのでしょう。詐欺にあった方々がお気の毒です。何度も申しますが、正下さんの横行を見逃し、見過ごしてきた第一生命の罪は重いです」(女性A)。

 女性Aが一連の詐欺行為を確信したのは10月のことであり、吉田と直近での対話について以下のように語る。

「今思い起こせば、8月に一度、吉田さんに電話連絡したものの、応答がなく、留守番電話のメッセージを入れても、折り返しはありませんでした。9月下旬にも電話しましたが、『留守番電話メッセージがいっぱいです』というメッセージが流れました。

 吉田さんからの手紙が届いた後の11月28日に、吉田さんから連絡がありました。手紙の内容と同じく『母が起こした事件について、私は一切関わりがありません。また被害金額は、メディアで報じられているより少ないです』とコメントしておりました。

 しかし、吉田さんは、母親の詐欺には加担していないものの、正下さんの肉親ではないですか!形式上は、申し訳ありませんと詫びておりましたが、『私は関係ありません』はどうかと思いますよ。娘なら『お母さん、姿を現して、心から詫びなさい』と被害者の方々に対して、誠実に謝罪することをさせなければなりません。今も隠れているなんて、言語道断です。正下さんは姿を出して、誠心誠意をもって被害者に謝罪し、騙し取ったお金の行方について、隠さず話さなければなりません」

 正下と吉田の行方は、現在もなお不透明である。裏付けの取れていない情報は時々入ってくるものの、その実態は不明だ。正下の詐欺行為が発覚して5カ月が経過し、年の暮れも近くなった。正下と吉田は、今もどこかで怯えながら隠れ続けているのだろうが、詐欺被害者が続々と名乗り出ており、被害者数や被害額がさらに膨らんでいくことは明らかである。女性Aは、「まずは実の娘である吉田が出てきて、真実を話すことが先決である」と訴えている。

(つづく)

【河原 清明】

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