わらび座ミュージカル「北斎マンガ」特設ページ
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2020年12月30日 07:00

2020年振り返って~地球滅亡への序章か、再生への可能性は(3)皆さん、何処まで辛抱できますか!

改革派、全員が我が健康のことばかり

 前回(2020年振り返って~地球滅亡への序章か、再生への可能性は(2)変わらない組織は必ず消滅する)の補足をする。「わが勝手」な話である。

 弊社顧問・浜崎は怒っている。山口銀行の改革を担った元役員たちは定期的に食事会を開いている。「今回の正下文子詐欺事件における出席者の意見、情報を得る」という目論見で浜崎は参加してみた。コロナの影響で参加者の大半は外との接触を断っており、運動不足のせいか久しぶりに会った元同志たちの顔色が優れない。浜崎は「みんな、かなり老化してきたな」と直感したという。

 浜崎は、酒をついでまわっていて驚いたという。周囲との付き合いがないから全く情報が入ってこないという者。先輩・後輩も正下詐欺事件に関して知らないという者もおり、全く情報を入手していない者ばかりだったからだ。

 話題は健康のことばかり。浜崎は「自分たちの改革が中途半端だったために詐欺被害者の方々に迷惑をかけた責任の一端があるという思いを抱いていたのだが、我が元同志たちは、すっかり忘れている」と指摘する。彼らは、たまたま山口銀行に勤務していたという幸運により、経済的には何不自由ない老後を送っているのだが――。

鍛えられてこそ組織は蘇る

 山口銀行について述べたので、福岡銀行についても触れよう。先日、博多リバレインの歴史に関して再度検証してみた(良きライバル福岡市前副市長・貞刈厚仁氏*中園政直氏)。その取材の過程、あらためて福銀担当者が必死に債権回収に励んでいたことを再認識した。

 下川端再開発(通称:博多リバレインと呼ぶ)は、福岡市主体の事業だった。役所の事業であれば当然、地場の銀行も積極的に関与してくるが、このずさんな開発事業は破綻し、福銀は大きな損害を被りそうになった。

 この開発に携わった福岡市元幹部は「さすがに福岡銀行も危機感を抱いたのでしょう。担当者は債権回収に必死でした。その上司が当時の市長室まで直談判にきたことは語り草になっています。このお二人が銀行内でも破格の出世をしたのは当然です。だからこそ福岡銀行の体質が強化されたのでしょう」と証言する。鍛えられてこそ組織は蘇るのだろう。納得がいく。

日本という一国家の枠内にしか留まれない、よそでは救ってもらえない

 コロナ襲来は様々なことを突きつけた。まず「グローバル化という幻想のメッキを剥がした。

 (1)政府は国策としてインバウンドの旗を振りまくった。確かに一時的に関係産業はインバウンドバブルに酔いしれた。ところが、コロナ襲来によってビジネスの基盤が崩壊した。しかし、誰一人として国策の失敗を批判する者がいない。やはり地元、一国内の市場で成立する戦略的産業の育成を優先すべきであろう。

 (2)グローバル化に浮かれ、日本人は世界各国を放浪して各地に定着した。縁あって、その地で結婚し、所帯をもって定住できた人たちはハッピーだと思われていた。しかし、コロナの襲来により、世界中に仮住まいをしていた日本人たちが慌てて退去し、帰国した。なぜならば守ってくれるのはわが祖国=日本しかなかったからである。
 「グローバル化の時代、世界のどこでも自由に暮らせるということ」が幻想であることを思い知った(もちろん、しっかりしたビジネスマンや芸術活動を展開している人たちのなかには現地に踏み留まっているケースもある)。

 (3)まだまだ複雑な問題が横たわっている。コロナ襲来という非常事態下においては人間が本来、持っているはずの理性を失う。例えば差別意識が露わになる。フランスでは、現在、黄色人種=中国人、日本人などに対して強烈な侮辱行為を浴びせるのが日常茶飯事となっているとか。知人女性は、この差別に耐えかねて夫・子供をフランスに残して日本へ帰ってきたそうである。

 (4)2003年頃から『和僑』という経済用語が広まってきた。海外経済活動に従事している人なら即座に「『華僑』を文字っているな」と察知できる。
 東南アジアを中心に経営活動をしている日本人経営者たちの集まりが『和僑』と銘打たれ、その活動が目立ち始めた。ところがコロナ蔓延で『和僑』メンバーは各地区における活動に支障をきたすようになった。そして、即刻、祖国・日本へ逃げ出し、引き揚げてきたのである。もちろん、『和僑』メンバー以外でも堅実な事業を展開し、成功した例は数多くある。いずれにせよ華僑には、とても太刀打ちできない。格が違うということが明らかになっただけのことである。

人口減ショック

 「コロナさま」が強烈に明示された。「あなた方、愚民を助けてくれるのは日本国しかないのだ」と。我々の最後の拠り所=日本国が頑丈ならば、まず安心といきたいのであるが、現実は不安だらけ。

 まず日本の人口急減という衝撃的な事実がある。2019年の日本の出生数は86万人で、死亡数が137万人であるから、この1年で51万人の自然減となった。コロナの襲来によって若い夫婦たちはリスクヘッジのために出産を手控えた。結果、2020年は出産数83万人だと予想される。死者数は145万人と換算されているが、そうなると自然減が62万となる。

 さらに驚愕の数字が続く。「2021年の出産数が80万人を割って78万人になる」と報じられている。各地区の高齢化の進行により、過疎化を超えて集落の消滅が進んでいるのだ。

 知人の姉妹(70歳超)が7年ぶりに故郷に戻った。里田に向かったが、7年以上、手を加えずに放置していたので竹やぶ、そして一部は山になっていたそうな。福岡の人間たちは能天気に「まだまだ人口が増える」と信じているが、地方に若者がいないのだから、福岡への流入人口が減っていくことがわからないのかな!

国民のために統治するという使命感がゼロ

 未曾有のコロナ襲来危機に日本は襲われている。鎌倉時代、2度の蒙古来襲があった。全国の武家たち(主体は西日本地区)は果敢に戦い、蒙古軍を追い払った。

 アメリカの黒船出現から始まる西洋列強の侵略に対して薩長連合の下級武士勢力が日本の政権の権力を握り、独立を勝ち取った。このように日本の歴史においては危機に直面すると必ず「日本を守るぞ!」という使命感に燃える勢力が登場する。

 しかし、コロナ襲来危機では、その救世主たる存在が見当たらない。日本国家の経営を託された主要メンバーを眺めてみると嘆くしかない。

 (1)まずは国民に尽くそうという使命感がゼロ、「公的下僕意識」がまるでなし。逆に「俺は国民たちの上に君臨する支配者である」と錯覚しているのではないだろうか。

 (2)自分たちに都合の悪い資料は隠匿、都合が悪ければうそを重ねる「我が勝手」。批判勢力にはあらゆる手を画策してつぶしにかかる。

 (3)そして、政策能力が皆無。マネジメント能力に全く欠ける。日本国家誕生以来の「最低能力支配者連中」が日本を滅ぼすだろう。

 国民の皆さん!日本国家に頼るのは大いに結構。だが頼るべき国家の近未来が危うい。意思表明をする時期がきているのではありませんか。

(つづく)

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