【福岡県に緊急事態宣言】(11)コロナを舐めてはいけない(2)
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38度の高熱が11日間続く恐怖
12月29日に新型コロナウイルスが陽性と診断されたTは1月1日の元旦、身柄を拘束された。ホテルに幽閉となったのである。それから12日まで軟禁状態が続き、ようやく自宅へ生還、15日まで自宅待機を強いられた。計15日間、自由の身が失われたのである。Tは怒る。「世間はコロナをインフルエンザみたいな軽いものよと馬鹿にしている。こちらは一時、死の恐れを抱いたこともある」と語る。
実際、Tの身に38度以上の高熱が11日間続いた。その結果、肺炎を患った。激しいせきにも襲われた。体もかゆくてだるくて苦痛であった。スポーツマンであったTにとって初めての病気の経験であった。せめてもの救いは、エクモを必要とする最悪の病状にならずに済んだことである。
50歳のTが身振り手振りをしながら、死線をさまよう夢にうなされたことを打ち明ける。「もし俺があと20歳年をとっていたと想定すると驚愕する。11日間38度以上の高熱に冒されていたならば、体力を喪失して悪質な肺炎の状態になっていたのではないかと危惧した。年齢が50歳という幸運に救われた。コロナを舐めてはいかんことが身に染みた」と警告を発している。
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