2024年04月19日( 金 )

消費者機構日本、健康食品販売のミーロードへの申し入れ活動終了

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 適格消費者団体の消費者機構日本(東京都千代田区、中山弘子会長)は16日、健康食品販売会社の(株)ミーロード(東京都江東区、仇莉代表)に対し、ウェブサイトの定期購入契約に関する表示の改善を要請した結果、一定の改善が見られたとして申し入れ活動を終了すると発表した。

 同社への申し入れ活動は2019年4月に開始。同社はウェブサイトで健康食品『肥後すっぽんもろみ酢』を販売する際に、複数回の購入(定期購入)を条件とする「トクトクコース」を設定。しかし、注文ボタンの近くに「初回購入価格実質無料 送料(相当)500円(税込)のみ」と表示されているだけで、定期購入が条件であることがわかりにくい状況にあった。また、定期購入契約を解約しようとしても、電話がつながらないという苦情が出ていたという。

 このため同社に対し、定期購入契約である旨や、「トクトクコース」の合計購入代金を目立つように明記するように求めていた。

 申し入れに対し、同社は「解約・休止のご連絡をいただかない限り、毎月自動的に商品をお届けいたします」と明記するとともに、同コースの購入代金をわかりやすく表示すると回答。消費者機構日本では、さらに改善が望まれる課題が残っているものの、一定の改善が行われたことから対応を終了するとしている。

 適格消費者団体は消費者利益を守るために、不当な表示・勧誘・契約条項について差止請求権を行使できる。認定は内閣総理大臣によって行われ、現在21の団体が認定されている。

【木村 祐作】

関連キーワード

関連記事