国立栄研・千葉氏、「ビタミンDと新型コロナ」で講演~フーコムが公開シンポジウム
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消費者団体の(一社)Food Communication Compass(略称:フーコム)は3月31日、公開シンポジウム「気をつけよう!新型コロナウイルス予防をうたう健康食品、関連商品」をオンラインと会場(東京・四ツ谷)で開催した。講師に招かれた国立健康・栄養研究所食品保健機能研究部部長・千葉剛氏は、新型コロナウイルス感染症に対するビタミンDの効果について解説した。
千葉氏は、ビタミンDと新型コロナウイルス感染症の関連を検証するため、世界中の研究論文を収集して行った調査の概要を紹介。調査の結果、「ビタミンDが欠乏・不足している人では、ビタミンDの摂取が新型コロナウイルス感染症の重症化を予防する可能性が示唆されているが、感染予防については科学的根拠があるとはいえない」と説明した。また、ビタミンDが足りている人がさらに摂取しても、感染リスクが低下するといえる科学的根拠はないという。
シンポジウムの参加者に向けて千葉氏は、免疫機能の維持にはビタミンD以外のビタミン類も関与していることから、栄養バランスのとれた食事が大切とアドバイス。「食事でビタミンDを摂取する場合は過剰摂取にならないが、サプリメントでは注意が必要」と呼びかけた。
【木村 祐作】
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