2024年04月19日( 金 )

厚労省、ネット販売の健康食品4製品から医薬品成分検出

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 厚生労働省は19日、インターネット上で販売される健康食品や海外製医薬品を調べたところ、健康食品4製品から医薬品成分が検出されたと発表した。

 厚労省は2019年12月23日から20年3月31日までの期間、インターネットサイトで販売されていた健康食品34製品と海外製医薬品50製品を買い上げて、各製品の含有成分を分析した。健康食品の内訳は強壮系が11製品、痩身系が12製品、筋肉増強系が11製品。

 分析の結果、強壮系の健康食品4製品から医薬品成分のシルデナフィルやタダラフィルなどが検出された。4製品は「GOODMAN ペニス増大カプセル」(サイト名:精力屋ドットコム)、「コンフィド(ED・勃起不全)」(同:くすりエクスプレス)、「エクステンド」(同:お薬ラボ)、「黒砲(黒炮)ブラックガン60」(同:さくら堂)。

 「黒砲(黒炮)ブラックガン60」からは1錠あたりシルデナフィル10㎎、タダラフィル59㎎を検出。国内で承認された勃起不全治療薬の最大用量(20㎎)の約3倍に相当するタダラフィルを含むことから、厚労省ではとくに注意が必要としている。

 一方、海外製医薬品の50製品からは、表示と異なる医薬品成分は検出されなかった。

 健康食品や個人輸入で入手した海外製医薬品の場合、健康被害が発生しても公的な救済制度の対象にならない。厚労省では、医薬品成分が検出された健康食品を所有している人に向けて、すぐに使用を中止し、摂取して体調に異変を感じた場合には医療機関を受診するように呼びかけている。

医薬品成分が検出された健康食品(4製品)
医薬品成分が検出された健康食品(4製品)

【木村 祐作】

関連キーワード

関連記事